公開日 2025年04月01日
市では、予防接種法に基づき小学校6年生から高校1年生までの年齢相当の女子に対してヒトパピローマウイルス感染症予防接種の費用を助成します。
平成20(2008)年度生まれの方で令和4年4月1日から令和7年3月31日までの間に1回以上接種をしたことがあり、接種が完了していない方は公費接種(無料)の期間が延長になります。詳しくはヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん等)予防接種のキャッチアップ接種のお知らせをご覧ください。
- 対象年齢
- 定期接種年齢対象外の方への救済措置(キャッチアップ接種)
- 接種料金(自己負担額)
- 接種方法
- ヒトパピローマウイルス感染症とは
- ヒトパピローマウイルス感染症予防ワクチンとは
- 予防接種を受けることができない方
- 予防接種を受けるとき、医師とよく相談しなければならない方
- 接種を受けた後の注意事項
- 健康被害について
- 厚生労働省作成リーフレット
- 関連リンク
対象年齢
小学校6年生から高校1年生年齢相当の女子(標準的な接種年齢は中学1年生)
定期接種年齢対象外の方への救済措置(キャッチアップ接種)
平成25年6月からの積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方への対応については、ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん等)予防接種のキャッチアップ接種のお知らせをご覧ください。
接種料金(自己負担額)
無料(高校1年生に相当する年齢の年度末3月31日まで)
接種方法
- 事前に医療機関に予約をしてください。
- 実施医療機関は令和7年度市内予防接種医療機関一覧(こども)[PDF:115KB] の「HPV」をご覧ください。
上記の医療機関以外で接種する場合は、別途市での手続きが必要です。手続きをせずに接種してしまうと、助成を受けられない場合がありますのでご注意ください。
医療機関に持っていくもの
- 母子健康手帳
- 保険証
予診票は、医療機関にあります。
16歳未満の子を保護者(親権者又は後見人)以外が連れて行く場合
予防接種の際は、原則保護者(親権者又は後見人)の同伴が必要です。
予防接種を希望している日に保護者が特段の理由で同伴できない場合、予防接種を受ける者の健康状態を普段より熟知する親族等で委任を受けた適切な者が同伴することで、予防接種を受けることができます。その場合、保護者があらかじめ「予防接種時の同伴に係る委任状」を記載の上、接種日当日に医療機関にお持ちください。
なお、16歳以上のお子さんは委任状がなくても、予診票に自署することで接種できます。
13歳以上15歳以下が保護者(親権者又は後見人)の同伴なしで接種する場合
ヒトパピローマウイルス感染症予防接種では、13歳以上15歳以下の方に限り、接種当日に保護者があらかじめ記載した「同意書」と「予診票の保護者自署」を医療機関に持参することで、おひとりでも接種できます。
同意書(ヒトパピローマウイルス感染症予防接種)[DOC:45KB]
同意書(ヒトパピローマウイルス感染症予防接種)[PDF:256KB]
なお、16歳以上の方は同意書がなくても、予診票に自署することで接種できます。
ヒトパピローマウイルス感染症とは
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、ヒトにとって特殊なウイルスではなく、性的接触などを介し、多くの人が感染し、そしてその一部が子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんや尖圭コンジローマなどの多くの病気を発症します。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
200種類以上の型があるHPVの中で、子宮頸がんの約50から70%は、HPV16型・18型感染が原因とされています。HPVに感染しても、多くの場合ウイルスは自然に検出されなくなりますが、一部が数年から十数年かけて子宮頸がんが発生すると考えられています。
子宮頸がんは、早期に発見されれば比較的治療しやすいがんですが、進行した場合は治療は難しいとされています。ワクチンでHPV感染を防ぐとともに、子宮頸がん検診によって前がん病変を早期発見し早期に治療することで、子宮頸がんの発症や死亡の減少が期待できます。
ヒトパピローマウイルス感染症予防ワクチンとは
ヒトパピローマウイルス感染症予防接種(HPVワクチン接種)は、子宮頸がんの原因に多い16型・18型に効果があります。シルガード9(9価ワクチン)は、16型・18型に加え、ほかの5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80から90%を防ぎます。
現在、定期接種として接種できるワクチンは次の3種類です。(取扱うワクチンは医療機関によって異なります。)
- サーバリックス(2価ワクチン)
- ガーダシル(4価ワクチン)
- シルガード9(9価ワクチン)
原則、同じ種類のワクチンを2回または3回接種します。標準的な接種間隔で接種を完了するためには、6か月の期間が必要です。
ワクチンの種類 | 回数 | 接種間隔 |
シルガード9(9価) | 2回 | 2回目:1回目から5か月以上あける(標準的には1回目の6か月後) ただし、1回目接種時に15歳未満であること |
シルガード9(9価) | 3回 | 2回目:1回目から1か月以上あける(標準的には1回目の2か月後) 3回目:2回目から3か月以上あける(標準的には1回目の6か月後) |
サーバリックス(2価) | 3回 | 2回目:1回目から1か月以上あける(標準的には1回目の1か月後) 3回目:1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上あける(標準的には1回目の6か月後) |
ガーダシル(4価) | 3回 | 2回目:1回目から1か月以上あける(標準的には1回目の2か月後) 3回目:2回目から3か月以上あける(標準的には1回目の6か月後) |
なお、原則同じ種類のワクチンで接種しますが、2価や4価で接種を始めた方が医師とよく相談した上で、途中から9価ワクチンに切り替えて接種することも可能です。その場合は合計3回の接種が必要です。
積極的勧奨の再開について
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種は、平成25年度から予防接種法に基づく定期接種となりましたが、平成25年6月から積極的な勧奨(個別に接種のお知らせを送る取組)が差し控えられました。令和3年11月に開催された会議において、安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められました。専門家の意見を踏まえ、令和3年11月26日に差し控えの状態を終了させることとなり、令和4年4月から個別の勧奨を順次行うことになりました。
予防接種を受けることができない方
- 明らかに発熱している方(37.5℃以上)
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
- 受けようとする予防接種の接種液に含まれる成分で、アナフィラキシー(接種後30分以内に起こるひどいアレルギー反応)を起こしたことのある方
- 明らかに免疫機能に異常がある疾患を有する場合及び免疫抑制をきたす治療を受けている方
- その他、予防接種を行うことが不適当な状態にある方
予防接種を受けるとき、医師とよく相談しなければならない方
- 血小板が減少している、出血した際に止まりにくいなどの症状のある方
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害などの基礎疾患のある方
- 予防接種で接種後2日以内に発熱したことがある、または、全身性発疹などのアレルギーと思われる症状がみられた方
- 過去にけいれんの既往のある方
- 過去に免疫不全の診断がなされている、または近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
- 接種しようとするワクチンの成分に対し、アレルギーをおこすおそれがある方
- 妊娠又は妊娠している可能性のある方
- ワクチンを接種した後や、けがの後等に原因不明の痛みが続いたことがある方
接種を受けた後の注意事項
- ワクチンを接種した後、30分ほどは背もたれのある椅子等の体を預けられる場所に座って様子を見てください。ワクチン接種後に注射による痛みや心因性の反応などによる失神があらわれることがあります。
- ワクチンを接種した日は、はげしい運動はやめてください。
- ワクチン接種後も20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。
ワクチン接種による副反応
HPVワクチン接種後には、多くの方に接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。接種後に体調の変化が現れた場合、接種を行った医療機関やかかりつけ医に相談してください。
栃木県では、接種後に気になる症状が出た方からの相談窓口を設置しています。
- 【総合相談窓口】栃木県保健福祉部感染症対策課 TEL:028-623-3089
- 【教育に関する相談窓口】栃木県教育委員会事務局学校安全課 TEL:028-623-3418
健康被害について
予防接種は感染予防のために重要なものですが健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が起こることがあります。極めてまれではあるものの健康被害をなくすことはできないことから救済制度が設けられています。
- 定期予防接種により万が一健康被害が生じ、予防接種と健康被害の因果関係が認定された場合は、予防接種法に基づく給付の対象となります。
厚生労働省ホームページ「予防接種健康被害救済制度について」(外部サイト)
- 任意接種にて健康被害が生じた場合は、「医薬品副作用被害救済制度」が適用される場合があります。接種された医療機関にご相談ください。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構ホームページ「医薬品副作用被害救済制度」(外部サイト)
厚生労働省作成リーフレット
小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ (詳細版)(2025改訂)[PDF:7.57MB]
小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ (概要版)(2025改訂)[PDF:6.28MB]
HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ[PDF:1.24MB]
小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ 9価の「HPVワクチン」を公費で接種できるようになりました(2024改訂)[PDF:936KB]
定期接種最終年度のご案内(高校1年相当の女の子と保護者向け)[PDF:705KB]
関連リンク
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