10月20日は世界骨粗鬆症デー

公開日 2025年09月26日

世界骨粗鬆症デー(WOD)は、1998年に国際骨粗鬆症財団(IOF・本部スイス)と世界保健機構(WHO)が共同により骨粗鬆症と骨代謝障害の啓発を目的として制定されました。「世界中から骨粗鬆症による骨折をなくす」ことを目標に世界規模でキャンペーンを展開しています。

公益財団法人骨粗鬆症財団ホームページ「世界骨粗鬆症デー(WOD)」(外部サイト)

骨粗鬆症とは

骨の量が減り、骨折しやすくなる状態を骨粗鬆症といいます。骨の量は男女とも20歳ごろに最大となり、40歳半ばまでほぼ一定に維持されます。その後緩やかに減少しますが、男性では70歳以降、女性では閉経前後の数年間に急速に減少します。

原因

年齢に伴って発症リスクは高くなりますが、骨を形成するカルシウムの不足、閉経による女性ホルモンの欠乏、喫煙や多量飲酒、運動不足などの生活習慣が骨粗鬆症の原因となります。

症状

骨粗鬆症は、自覚症状がないまま加齢とともに進行します。軽度の骨粗鬆症では、背中や腰が曲がってきたり、重いものを持つと、背中や腰が痛むことがあります。重度の骨粗鬆症では、背中や腰の激しい痛みで寝込んでしまったり、背中や腰曲りがひどくなったり、身長の縮みがかなり目立つようになります。

骨粗鬆症予防

食事

カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど骨の形成に役立つ栄養素を積極的に摂りましょう。また、高齢になると食の好みが変化したり、少食になったりしてタンパク質が不足する傾向があります。タンパク質の摂取量が少ないと、骨密度低下を助長しますので、意識して摂取することが大切です。

  • カルシウム(骨の形成を促進する):シシャモや干しエビなどの魚介類、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、チンゲン菜や小松菜などの野菜、干しわかめ、乾燥ひじきなどの海藻類、納豆や木綿豆腐などの大豆製品
  • ビタミンD(カルシウムの吸収を促進して骨を丈夫にする):鮭、秋刀魚、カレイなどの魚類、舞茸や干し椎茸などのきのこ類
  • ビタミンK(カルシウムを骨にとりこみ骨を強くする):モロヘイヤやほうれん草、小松菜、ブロッコリー、にら、キャベツなどの野菜類、納豆、鶏もも肉、干しわかめ

スナック菓子やインスタント食品、カフェインを含むコーヒー、多量飲酒やたばこなどの嗜好品は骨密度の低下に繋がります。

運動

骨は負荷がかかるほど骨の量を増やし、骨を丈夫にします。骨を強くするのは、骨にかかる力が大きく、また繰り返しが多いほど骨を強くすることがわかっています。しかし無理に激しい運動をする必要はありません。ウォーキングや水泳は、骨にかかる力は大きくはありませんが、継続して行えば効果が期待できます。骨粗鬆症治療中の方や膝に痛みがある方は運動を開始する前に医師に相談してから行ってください。

定期的な骨粗鬆症検査を

大田原市では、30歳以上の女性を対象に骨粗鬆症検査を行っています。症状がなくても検査を受け、骨密度が減っていると判定された人は医療機関を受診し治療の時期を逃さないようにしましょう。

骨のセルフチェックができる骨波形測定を実施します

骨粗鬆症の早期発見のきっかけ作りとして、明治安田生命保険相互会社と大田原市薬剤師会と食生活改善推進員と協働で骨波形測定を実施します。手首で簡単に測定することができますので、ぜひお越しください。

日時

  • 令和7年10月24日(金曜日)午前10時から午後3時まで

 大田原市役所本庁舎1階エントランスで測定を実施してます。

令和7年10月20日(月曜日)から10月24日(金曜日)午後3時までは、展示コーナーを設けており、ポスターや資料の展示を行っています。資料はご自由にお取りください。

健康相談会

令和7年10月27日(月曜日)に大田原市役所1階会議室で行われる健康相談会においても骨波形測定を実施します。健康相談会の受付時間は午前9時から11時までです。健康相談会では、骨波形測定の他、保健師の健康相談、管理栄養士の栄養相談、理学療法士の運動指導、体組成計、血圧測定、フレイルチェック(握力測定、下腿周囲径)、ベジチェック、肺年齢測定(喫煙者限定)も行っております。こちらもお越しください。

お問い合わせ

健康政策課
成人健康係
住所:栃木県大田原市本町1丁目4番1号 本庁舎3階
TEL:0287-23-7601
FAX:0287-23-7632