公開日 2024年10月04日
世界骨粗鬆症デーは、英国骨粗鬆症学会が1996年10月20日骨粗鬆症の啓発を目的に創設し、それを1997年に国際骨粗鬆症財団(IOF)が引継ぎ、「世界から骨粗鬆症による骨折をなくす」ことを目標に世界規模で展開しています。
骨粗鬆症とは
骨の強度が低下して骨折しやすくなる状態を骨粗鬆症といいます。骨の量は男女とも20歳ごろに最大となり、40歳半ばまでほぼ一定に維持されます。その後緩やかに減少しますが、男性では70歳以降、女性では閉経前後の数年間に急速に減少します。
原因
年齢に伴って発症リスクは高くなりますが、骨を形成するカルシウムやマグネシウムの不足、カルシウムの吸収に必要なビタミンDなどのビタミンがバランスよく取れていない、運動不足などが骨粗鬆症の原因となります。
症状
骨粗鬆症になっても痛みはないのが普通です。しかし、転倒するとちょっとしたはずみでも骨折しやすくなります。骨折が生じると、その部分が痛くなり動けなくなります。また、背中や腰が痛くなった後に丸くなったり身長が縮んだりします。
骨粗鬆症予防
食事
カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど骨の形成に役立つ栄養素を積極的に摂りましょう。また、高齢になると食の好みが変化したり、少食になったりしてタンパク質は不足する傾向があります。タンパク質の摂取量が少ないと、骨密度低下を助長しますので、意識して摂取することが大切です。
- カルシウム:シャモやイワシなどの小魚、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、チンゲン菜や小松菜などの野菜、干しわかめなどの海藻類、納豆や木綿豆腐などの大豆製品
- ビタミンD:鮭、秋刀魚、ブリなどの魚類、舞茸や干し椎茸などのきのこ類
- ビタミンK:ブロッコリーやにら、キャベツ、小松菜などの野菜類、納豆、鶏もも肉
スナック菓子やインスタント食品の頻繁な摂取、アルコールの多飲、カフェインを含むコーヒーの多飲、タバコなどの食品・嗜好品は骨密度の低下に繋がります。
運動
骨は負荷がかかるほど骨の量を増やし、骨を丈夫にします。ウォーキングや筋力トレーニングなどが骨折予防に有効な運動と言われています。骨粗鬆症治療中の方や膝に痛みがある方は運動を開始する前に医師に相談してから行ってください。
定期的な骨粗鬆症検査を
大田原市では、30歳以上の女性を対象に骨粗鬆症検査を行っています。症状がなくても検査を受け、骨密度が減っていると判定された人は医療機関を受診し治療の時期を逃さないようにしましょう。
骨のセルフチェックができる骨波形測定を実施します
骨粗鬆症の早期発見のきっかけ作りとして、大田原市薬剤師会とメタボポイステ推進連絡会と協働で骨波形測定を実施します。手首で簡単に測定することができますので、ご興味がある方は、大田原市役所本庁舎にお越しください。
日時
- 令和6年10月23日(水曜日)午前9時30分から11時30分
- 令和6年10月24日(木曜日)午後2時から4時
- 令和6年10月25日(金曜日)午前9時30分から11時30分
大田原市役所本庁舎1階エントランスで測定を実施してます。
上記以外の時間については、展示コーナーを設けており、ポスター展示や資料の配布を行っています。
健康相談会
令和6年10月28日(月曜日)に市役所1階会議室で行われる健康相談会においても骨波形測定を実施します。健康相談会の受付時間は午前9時から11時です。健康相談会では、骨波形測定の他、保健師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師の相談、体組成計、血圧測定、フレイルチェック(握力測定、下腿周囲径)、ベジチェック、肺年齢測定(喫煙者限定)も行っております。こちらもお越しください。