公開日 2021年12月21日
風しんは、1995年以前は予防接種法に基づく定期接種として導入されていなかったため、これ以前の年代では免疫を持っていない人が多いことが分かっています。2018年に関東地方を中心とした風しんの流行が発生した際には、その多くを30代から50代の男性が占めていました。免疫を持っていない人が多い集団から風しん患者が発生すると、集団感染となりやすいので特に注意が必要です。
職域での感染対策の実施についてご検討ください。
掲示用ポスター(ご自由に印刷してご使用ください)
職場は風しん予防対策をしていますか 体調不良の時はムリしないで 妊娠を希望する女性、妊婦とそのご家族へ
風しんとは
- 風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の発疹性感染症です。
- 感染経路は、患者の咳やくしゃみによる飛沫感染で、潜伏期間は16日~18日です。
- 症状としては、発疹、37.5℃以上の発熱、首や耳の後ろのリンパ節腫脹です。
- 症状から風しんが疑われる場合には、必ずあらかじめ医療機関に電話し、風しんにかかった可能性があることを伝えたうえで、受診方法を確認してから受診してください。
なぜ対策が必要なのか
大人が発症すると、子どもよりも重症化することがあります。
また、女性の場合は、妊娠初期に風しんに感染した場合、胎盤を介して胎児に感染し、出生児に白内障、心疾患、難聴などの障害が起こる「先天性風しん症候群」になるおそれがあります。
男女を問わず、自分が風しんにかかると、妊娠中の女性が周りにいた場合、風しんをうつしてしまう可能性があるため、自分と家族、そして周りの人々を風しんとその合併症から守り、生まれてくる赤ちゃんを先天性風しん症候群から守るためにも対策が必要です。
風しんにかかったことがあるかどうか、また、予防接種を受けたことがあるかどうかについて、いま一度ご確認ください。
予防について
日頃から、手洗いや咳エチケットなどの基本的な感染対策を心がけましょう。
風しんは、特別な治療法は無いため、予防接種を受けることが有効です。
大田原市では、予防接種法に基づく定期接種や先天性風しん症候群を予防するための予防接種費用の一部助成を実施しています。
成人男性を対象とした風しんの追加的対策
風しんの抗体価の低い世代である昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性を対象に、予防接種法に基づき風しんの抗体検査及び予防接種を実施しています。
対象となる方には、お住まいの自治体からクーポン券が送付されていますので、ご確認ください。
先天性風しん症候群予防のための予防接種
大田原市では、風しんの予防接種について、大人を対象に費用助成を実施しており、対象となる方は半額で接種を受けることができます。
(注意)対象ワクチンは、風しん単体ワクチンまたは麻しん風しん混合ワクチンのいずれかになります。(医療機関によって取り扱うワクチンの種類は異なります。)
未就学のお子さんがいる方へ
未就学児は、予防接種法に基づく定期予防接種として、無料で接種を受けることができます。まだお子さんがお済みでない場合には、早めに受けることをお勧めします。
- 第1期:生後12か月以上24か月未満の者
- 第2期:5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学前の1年間(幼稚園・保育園年長児の4月1日から3月31日)
抗体検査
栃木県では、風しん抗体検査の費用助成を実施しており、対象となる方は無料で検査を受けることができます。詳細は、栃木県ホームページでご確認ください。
また、妊娠した方は、妊婦健診で検査をしています。
お問い合わせ
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