公開日 2022年12月28日
風しんとは
風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の発疹性感染症です。
感染経路は、患者の咳やくしゃみによる飛沫感染で、潜伏期間は16から18日です。
症状としては、発疹、37.5℃以上の発熱、首や耳の後ろのリンパ節腫脹です。風しんは「三日はしか」とも呼ばれるように、麻しんとは異なり比較的軽症ですが、大人が発症すると、子どもよりも重症化することがあります。また、妊娠初期に風しんに感染すると、胎盤を介して胎児に感染し、出生児に白内障、心疾患、難聴などの障害が起こる先天性風しん症候群になるおそれがあります。
症状から風しんが疑われる場合には、必ずあらかじめ医療機関に電話し、風しんにかかった可能性があることを伝えたうえで、受診方法を確認してから受診してください。
風しんを予防するには
定期予防接種は、麻しんと風しんの混合ワクチンとなっています。まだ受けていないお子さんは、かかりつけ医に相談し、早めに受けるようにしましょう。
以下の方は、予防接種法に基づく定期予防接種対象者です。
- 第1期:生後12か月以上24か月未満の者
- 第2期:5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学前の1年間(幼稚園・保育園年長児の4月1日から3月31日)
- 第5期:昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性のうち、風しん抗体検査を受けた結果、十分な量の抗体がないことが判明した者
妊婦への感染を防ぐために
風しんの予防接種を行う主な目的の1つは、妊婦が風しんにかかることによって生まれてくる赤ちゃんが先天性風しん症候群の障害を持つことがないように、またそのような心配をしながら妊娠を続けることのないようにあらかじめ予防することです。
女性の場合は、妊娠した時の風しん予防のために必要なのはもちろんですが、男女を問わず、自分が風しんにかかると、妊娠中の女性が周りにいた場合、風しんをうつしてしまう可能性があります。自分と家族、そして周りの人々を風しんとその合併症から守り、生まれてくる赤ちゃんを先天性風しん症候群から守るためにも予防接種は必要です。
これまでに明らかに風しんにかかったことがない方、予防接種を受けたことがない方は、任意で予防接種を受けることをご検討ください。
なお、風しんの抗体価については、妊婦さんは、妊娠時に検査しています。
関連リンク
栃木県では、風しん抗体検査を実施しており、対象となる方は無料で検査を受けることができます。
風しんについて