公開日 2026年03月12日
「世界腎臓病デー」とは、慢性腎臓病(CKD)の予防と早期発見、治療の重要性を啓発する国際的な取り組みで、2006年より国際腎臓学会(ISN)と腎臓財団国際連合(IFKF)により開始されました。
腎臓の働き
腎臓は腰の辺りに2個あり、1個が150グラムほどの小さな臓器ですが、心臓から送り出される血液の20%以上が流れており、毎日200ミリリットルもの血液をろ過して、老廃物を尿として、体外に排泄し、体の中をきれいに保ちます。その他にも、体液の量や浸透圧・血圧の調節を行ったり、ナトリウム・カリウム・カルシウムなどのミネラルや酸性・アルカリ性のバランスを保ったり、さらには血液を作るホルモンを分泌する、骨を健康に保つ、といった多くの働きがあります。
腎臓の働きが低下すると
腎臓の働き(eGFR)が健康な人の60%未満に低下する(eGFR60ミリリットル/分/1.73平方メートル未満)あるいはタンパク尿が出る状態が3か月以上続く状態を慢性腎臓病(CKD)といいます。日本国内の20歳以上の8人に一人がCKDと言われています。
慢性腎臓病(CKD)の症状
初期には自覚症状がほとんどない「沈黙の病気」と言われています。重症化すると、下記の症状が引き起こしやすくなり、場合によっては、人工透析や腎移植が必要になることもあります。
- 浮腫
- 尿量の異常
- 夜間尿
- 頻尿
- 倦怠感
- 貧血感
- かゆみ 等
慢性腎臓病(CKD)のリスクが高い方
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症(コレステロールや中性脂肪が高値)
- 肥満やメタボリックシンドローム
- 尿酸が高値
- 過去に心臓病や腎臓病になったことがある
- 健診で尿蛋白が見つかったことがある
- 家族に腎臓病の人がいる
- 喫煙している
- 寝不足・過労が続いている 等
CKDを発見するために
慢性腎臓病(CKD)は、尿検査、血液検査で分かります。
尿検査(尿蛋白、尿潜血)
尿の異常を知ることができます。発熱や激しい運動などでも尿蛋白や尿潜血が出ることはあるので、1度検出されたら必ず2、3度繰り返して検査し、確認する必要があります。早期発見に役立ちます。
血液検査(クレアチニン)
腎臓が老廃物を尿に排泄する能力を示す指標eGFR(糸球体濾過量)は、血液検査のクレアチニンの値と年齢・性別を組み合わせて簡単に推定することができます。進行度が分かります。
「尿検査」と「血液検査」は基本健康診査【特定健康診査・後期高齢者健康診査・若年基本健康診査】の受診で知ることができます。基本健康診査の詳細は、令和8年度大田原市民健康診査のページをご確認ください。
