公開日 2024年09月30日
肺炎は日本の死亡原因の第5位です。風邪のような症状から始まり、長く症状が続いたり胸の痛みを感じたりする場合は肺炎の可能性があります。年齢を重ねると重症化しやすくなりますので、日々の予防が大切です。
肺炎予防のためにできること
- うがい、手洗い、場面に応じたマスクの着用
- 歯磨きによる口腔内のケア
- 誤嚥(食べたり飲んだりしたものが気道に入ってしまうこと)に気を付ける
- 規則正しい生活や栄養のある食事
- 禁煙
- 予防接種
肺炎の原因となる感染症には、予防接種で免疫をつけられるものがあります。予防接種を受けて肺炎になるリスクを減らしましょう。
感染症の種類によっては公費で予防接種を受けられるものもあります。詳細は下記の各項目をご覧ください。
肺炎球菌感染症
成人の肺炎の約2割から3割は肺炎球菌という細菌により引き起こされます。肺炎球菌は、血液の中に細菌が回ってしまう敗血症などの重い感染症の原因になることがあります。
予防には予防接種が有効です。ただし、肺炎球菌によるすべての肺炎が防げるわけではありません。日頃からの体調管理や基本的な感染対策も重要です。
RSウイルス感染症
RSウイルスの感染により引き起こされます。何度も感染と発病を繰り返しますが、発熱、鼻汁などの軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。成人の場合、慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を有する高齢者は感染に特に注意が必要です。
60歳以上を対象とした予防接種がありますが、大田原市では費用助成を行っておりません。予防接種法で定める定期接種には該当していないため任意接種(全額自己負担)となります。接種をご検討の際はかかりつけの医療機関にご相談ください。
厚生労働省ホームページ「RSウイルス感染症Q&A」(外部サイト)
インフルエンザ
インフルエンザウイルスの感染により引き起こされます。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。高齢者や免疫力の低下している方では二次性の肺炎を伴うなど、重症になることがあります。
予防には予防接種が有効です。インフルエンザは例年12月から4月頃に流行し、例年1月末から3月上旬に流行のピークを迎えますので、12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいと考えられます。
新型コロナウイルス感染症
新型コロナウイルスの感染により引き起こされます。新型コロナウイルス(SARS-CoV2)はコロナウイルスのひとつです。コロナウイルスには、一般の風邪の原因となるウイルスや、「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や2012年以降発生している「中東呼吸器症候群(MERS)」ウイルスが含まれます。高齢者や基礎疾患のある方が感染すると重症になることがあります。
予防には予防接種が有効です。ただし、重症化予防を目的としているため、日頃からの体調管理や基本的な感染対策も重要です。