公開日 2017年05月02日
- 指定年月日 昭和41年2月15日
- 所在地 大田原市狭原39
- 管理者 個人
狭原(せばはら)の那珂川右岸段丘上にある円墳です。墳丘は鏡餅のように途中で一段の平坦面を持った二段築成(ちくせい)で、直径約40メートルと大型です。墳丘の周囲には幅約10メートルの周溝がめぐっています。那珂川をはさむ対岸には銭室塚古墳(市指定史跡)がありますが、同様に二段築成の形態をとっており、双方の関連が注目されます。
昭和初期の植林の際、墳頂部、さらに下段の平坦面では上段の塚をとりまく形に埴輪が配置されているのが確認されています。墳頂部からは鶏の形象埴輪が出土したともいわれています。埴輪を持つ古墳としては、侍塚古墳群1号墳(市指定史跡)・5号墳(市指定史跡)があります。埴輪の特徴などから6世紀後半に築造された古墳と考えられており、隣接して築造されている二ツ室塚古墳(市指定史跡)より古い古墳と見られています。
なお、昭和61年(1986)には宇都宮大学考古学研究会の協力により墳丘測量調査が行われています。
(参考文献)
- 『湯津上村埋蔵文化財調査報告 第4集 観音塚古墳墳丘測量調査報告書』湯津上村文化財愛護協会 1990年
- 『湯津上村誌』湯津上村 1979年(58ページ)
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