今からはじめよう!高血圧対策

公開日 2026年05月17日

 高血圧状態が長く続くと、血管の弾力性が失われ、血管が硬くなる動脈硬化となります。動脈硬化は、脳出血や脳梗塞、大動脈瘤、腎硬化症、心筋梗塞、眼底出血などの原因となります。今から高血圧対策を始めて、健康な生活を手に入れましょう!

5月17日は「高血圧の日」

 日本高血圧学会と日本高血圧協会では、5月17日を「高血圧の日」に制定し、高血圧に関する啓発活動に取り組んでいます。

高血圧とは

 血圧とは、血液が動脈を流れる際に血管の内側 にかかる圧力のことです。よく、血圧の上とか下という言い方をしますが、上は心臓が収縮して血液を送り出したときの「収縮期血圧(最高血圧)」のことで、下は心臓が拡張したときの「拡張期血圧(最低血圧)」のことです。「診察室血圧(病院等で医師・看護師が測定する血圧) 140/90 mmHg 以上、家庭血圧 (自宅で朝・晩などの安静時に自身で測定する血圧)135/85 mmHg 以上」で高血圧と診断されます。

個別性に配慮し、全年齢で130/80mmHg未満を目指す

 「高血圧管理・治療ガイドライン」が2025年に改訂され、高血圧の診断基準は「診察室血圧 140/90 mmHg以上、家庭血圧 135/85mmHg以上」で変更はありませんでしたが、降圧目標は、患者背景によらず「診察室血圧 130/80 mmHg 未満(家庭血圧 125/75 mmHg 未満)」に統一されました。

血圧を測定する習慣を持ちましょう

 普段の血圧の状態を正確に知ることで、昼の血圧が正常で早朝に血圧が高くなるなどの「仮面高血圧」が分かります。

家庭血圧の測定方法

測定のタイミング

 1日2回(朝・夜)行う

  • 起床後1時間以内
  • トイレに行ったあと
  • 朝食の前
  • 薬を飲む前 

  • 寝る直前
  • 入浴や飲酒の直後は避ける

測定するときのポイント

  • 椅子に座って1分から2分たって測定する
  • カフは心臓と同じ高さで測定する
  • 薄手のシャツ1枚なら着たままでもよい

キオスク血圧測定も活用しましょう

 キオスク血圧測定とは、スポーツジム、公共施設、職場などに置かれている血圧計を用いて、医療従事者の手を借りずに血圧を自己測定することを指します。多くの人々が血圧測定の機会を得られ、高血圧のスクリーニングに適しています。キオスク血圧測定は、自己測定であるため、家庭血圧の測定環境にできる限り近づけると良いとされ、測定前は飲酒や喫煙を避け、リラックスして 1分から2分の安静時間を取り、測定中は腕や身体を動かさず、会話を交わさないことが求められます。

Q&A

測定するたびに血圧は変わるため、どれが本当の値か分からないため、高くても気にしなくて良いのでは?

 血圧は、食事や会話、日常的な動作などで、常に変動しており、どの血圧もその時々の血圧としては本当の値です。血圧が高い時間が長く続くと、血管障害が進み脳心血管病の発症が多くなるため、低いレベルで変動するようにすることが大切です。

3交代勤務の人はいつ家庭血圧を測定すれば良いか?

 生活リズムが一定している人では、朝か深夜かに関係なく、「覚醒後と就寝前」、「排尿後」、「食事前」、「座位1分から2分の安静後」などを守りながら継続できる条件で測定し、測定時間を記録しておくことが望ましいです。

冬場はどのくらい血圧が上昇するか?また季節変動はどのくらいか?

 月平均で、「収取期血圧が10mmHg程度変動する」ことがあります。季節に関係なく、「血圧を適正な範囲に維持する」ことが原則です。

今からできる高血圧対策

生活習慣の見直し

  • 減塩(ナトリウム制限)
     厚生労働省が推奨している日本人(成人)の食塩摂取量の目標値は、男性は1日7.5g未満、女性は1日6.5g日未満、日本高血圧学会による高血圧患者の減塩目標は、男女とも1日6g未満です。
     食品に含まれる塩分量を知り、塩分の多い食品を控えめにしましょう。漬物や味噌汁などのスープ類、インスタント食品には塩分が多く使用されています。
  • カリウム(K)の積極的摂取
     野菜、果物、低脂肪牛乳、乳製品などを積極的に摂りましょう。
  • 適正体重の維持
     BMI25未満を維持しましょう。
  • 運動
     軽・中等度強度(ウォーキングや有酸素運動)の運動を毎日30分以上実施しましょう。低強度のレジスタンス運動(筋トレ)も実施しましょう。
  • 節酒
  • 禁煙
  • その他
     室内・屋外の寒暖差の回避、適切な睡眠時間の確保、便秘の回避、ストレスの管理など

薬物治療

 「診察室血圧 140/90 mmHg以上、家庭血圧 135/85mmHg以上」が続く場合には、お薬の検討段階です。血圧測定した測定値は記録して、主治医に見てもらいましょう。高血圧が続く、または過剰な降圧が見られる場合には、降圧剤の種類を変更したり、増量・減量したりの大切な判断材料となります。

お問い合わせ

健康政策課
住所:栃木県大田原市本町1丁目4番1号 本庁舎3階
成人健康係
TEL:0287-23-7601
FAX:0287-23-7632