公開日 2025年04月24日
禁煙学術ネットワークでは、2010年から「スワンスワン(吸わん吸わん)で禁煙を」をスローガンに、毎月22日を「禁煙の日」としています。
大田原市の喫煙状況
- 市民健診を受診した、40歳から74歳までの国民健康保険加入者の令和6年度の喫煙率は、大田原市が14.2%、栃木県が12.4%であり、栃木県と比較すると高い状況が続いています。
- 乳幼児のいるご家庭の喫煙状況については、令和6年度の健やか親子21アンケート結果によると、父親においては、子どもの年齢に関係なく35%前後と高い状況でした。
喫煙による健康影響
喫煙者本人の健康影響
喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることが分かっています。また、喫煙を始める年齢が若いほど、がんや循環器疾患のリスクを高めるだけでなく、総死亡率が高くなることもわかっています。
受動喫煙による影響
受動喫煙の原因は、副流煙(たばこの先から立ちのぼる煙)と呼出煙(喫煙者が吐き出す煙)が混ざった空気です。たばこの害は吸っているご本人だけでなく、吸わない方も「受動喫煙」という形で煙を吸い込むことによって健康被害があります。
子どもへの受動喫煙の影響
喘息や乳幼児突然死症候群(SIDS)になるリスクが高まるなど、受動喫煙の健康被害は大人だけでなく子どもにもあります。身体が発達途中の段階にある子どもは、受動喫煙の悪影響が出やすくなります。
加熱式たばこや水パイプたばこも「たばこ」です
加熱式たばこも水パイプたばこも、たばこの葉を利用した「たばこ」です。火をつけるかつけないかにかかわらず、ニコチン及び発がん性物質に暴露される点で、すべてのたばこには健康影響の懸念があります。
加熱式たばこの主流煙には、多くの種類の有害化学物質が含まれるものの、ニコチン以外の有害化学物質の量は少なかったと報告されています。しかし、販売開始からの年月は浅いため、長期使用に伴う健康被害は明らかになっていません。
なお、電子たばこについては、諸外国ではニコチンを含むものが流行していますが、わが国ではニコチンを含むものは販売されていません。ただしニコチン以外の発がん性物質が発生する可能性があり、健康影響が懸念されます。
電子たばこの注意喚起について(厚生労働省)(外部サイト)
禁煙の効果
禁煙の効果は禁煙直後からはじまります。禁煙を継続することで、肺がんをはじめ、さまざまな病気のリスクが下がります。長年喫煙されている方は、禁煙してももう遅いと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。世界各国の研究をまとめたアメリカの報告によると「禁煙は性別・年齢・喫煙による病気の有無を問わず、すべての人々に大きくかつ迅速な健康改善をもたらす」ということが明らかになりました。
禁煙をはじめませんか?
たばこに含まれるニコチンにはアルコール以上に強い依存性があり、「やめよう」と思っても自身で取り組むにはなかなか難しいことがあります。禁煙補助薬や禁煙外来を使用すると、自力で行うよりも禁煙成功率が上がると言われています。自身のため、身近な大切な人のためにも、この機会に禁煙をはじめませんか?
大田原市内の禁煙外来の一覧についてはこちらをご覧ください。
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