公開日 2023年12月21日
委員会の設置
本市は、栃木県北の中心都市としてこれまで発展を続け、平成17年の市町村合併後も中心市街地、農村地域、中山間地域それぞれの地域の特性に応じた施策を展開し、市民が愛着と誇りをもてる活力あるまちづくりを進めてきました。
しかし、人口減少に歯止めがかからず少子化、高齢化も進み、これら人口構造の変化は、医療、福祉等の社会保障関連経費の増加、地域経済の縮小、地域活動の担い手不足、コミュニティの弱体化など市民生活、地域経済、行政運営において様々な影響を及ぼします。
今後、人口減少を見据えた持続可能なまちづくりを進めるためには、産業の振興、雇用の創出、子育て環境の整備、教育環境の充実などの施策を積極的に展開することが求められています。このような政策的事業や近年頻発する激甚災害等の緊急的事業に対応するためには、弾力性のある財政運営を行うことが必要ですが、自治体の財政の弾力性を示す「経常収支比率」は高い水準で推移し、財政の硬直化が進んでいます。また、歳出予算が歳入予算を上回り、その財源不足分を基金により補填してきたため、本市の基金残高は、平成25年度末の66億3千万円をピークに令和2年度末には23億6千万円にまで減少しています。
このような財政構造を改善するため、一般財源の割合の高い事業等の費用対効果を検証するとともに、財政の健全化に向けた様々な助言等をいただくため、「大田原市財政健全化検証委員会」を設置しました。
委員会の構成
- 委員長 中村祐司氏(宇都宮大学教授)
- 副委員長 佐藤行正氏(公認会計士)
- 委員 田島二三夫氏(弁護士)
- 委員 村田 稔氏(地元金融機関元理事長)
諮問事項
本市が取り組む財政健全化に関して、調査審議し、意見すること。
検証対象事業及び検証内容
- 令和3年度の補助費(補助金)の決算額が500万円以上の事業で、一般財源の割合が高い事業について、補助金の目的の達成度、費用対効果のほか公平公正かつ適正に支出されているかなどを検証する。
- 施設の維持管理に係る事業で、令和3年度の物件費(委託料)の決算額が500万円以上の事業について、施設の維持管理に係る経費の費用対効果等を検証する。
施設の維持管理に係る経費について、当初23件を検証する予定でしたが、当該経費は経常的かつ必要最低限の経費であることから、指定管理者制度を導入している施設6件に絞り込んで検証することが第3回検証委員会で決定しました。 - 本市が出資している5法人の財務状況について検証する。
答申書
大田原市財政健全化検証委員会における審議が終了し、その審議結果が答申書としてまとめられ、令和5年12月21日に提出されました。
委員会の会議
第1回 令和4年11月22日
- 説明事項 諮問内容について
- 協議事項 調査審議の方法及び今後の進め方について
第2回 令和5年1月19日
協議事項 検証対象事業(事業費補助金5件)の見直しの方向性について
第3回 令和5年3月27日
協議事項 検証対象事業(事業費補助金8件)の見直しの方向性について
第4回 令和5年5月26日
協議事項
- 検証対象事業(団体運営費等補助金9件)の見直しの方向性について
- 中間報告書(案)について
第5回 令和5年8月2日
協議事項 検証対象事業(施設の指定管理料6件)の指摘、提案等について
第6回 令和5年10月12日
協議事項 検証対象事業(本市が出資している5法人)の指摘、提案等について
中間報告書
令和4年度に検証を行った「令和3年度の決算額が500万円以上の事業費補助金」について、調査、検証結果をまとめた中間報告書が検証委員会から市長に提出されました。
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