コラム「見つけました ささえ愛」

公開日 2023年03月22日

 広報おおたわら令和3年8月号から、コラム「見つけました ささえ愛」と題して、市内各地で行われている「住民主体の助け合い活動」を毎月紹介しています。
 このページでは広報だけではお伝えし切れなかった、各活動団体からのお知らせなどを併せて紹介します。

令和4年度

令和3年度

令和3年度 コラム「見つけましたささえ愛」のページをご覧ください。

ミソハギロード(金田地区)

 皆さまは「ミソハギ」という花を知っていますか。
 巻川沿いのミソハギロードでは、地元の自治会がペットボトル回収で資金調達をしたり、有志でつくる「みそはぎ会」の皆さまがほぼ一年を通して草取りや剪定などの手入れをしたりして、大切にミソハギを育てています。年2回程度、地元の中学生も清掃や刈り込み作業に参加します。夏になると約10万本の紫色の花が川に沿って帯状に伸び、道行く人の目を楽しませます。
 「ミソハギは長くなりすぎるので、6月の中旬から下旬にかけて頂上部分を10~20センチ程切り戻しします。こうすると脇芽から花が増え、倒伏防止にもなります」と、「みそはぎ会」代表の徳原さんに秘訣を聞きました。
 見ごろは8月中旬~9月中旬ごろ、今から楽しみですね。

運営者からのお知らせ

「ミソハギロード」では、季節によって、イワダレソウ(初夏から秋にかけて開花)や芝桜(5月上旬頃より開花)も見られます。

問い合わせ先

大田原市社会福祉協議会
TEL:0287-23-1130

みそはぎロードの様子ミソハギロード管理 中学生のお手伝いミソハギロード冬季の管理の様子

スクールバス自転車置き場(佐久山地区)

 スクールバスを利用する子どもたちの一部は、家からバス乗り場まで自転車でやってきて、そこに自転車を置いてバスに乗り換えます。藤沢で美容室を営む金澤さんの自宅前も、スクールバス停留所に指定されています。
 金澤さんは、子どもたちがバスを待っている間や自転車が停められている間、雨や風をよけてもらえるようにと屋根や風よけをつけました。
 「このバス停を利用する子どもたちは年々少なくなっていますが、ひとりでもいる限り自分のできることで守りたい」と話します。
 地域の皆さまにそっと見守られながら、子どもたちは今日も学校へ向かいます。

問い合わせ先

高齢者幸福課
TEL:0287-23-8740

自転車置き場の様子①自転車置き場の様子②設置者

ふれあい・ミニサロン(野崎地区)

 野崎ニュータウン地区の「ふれあい・ミニサロン」は、「出会いの場づくり・仲間づくり・健康づくり」を目的に、毎月1回集まってさまざまな活動をしています。
 「高齢者中心の居場所があったらいいな」と考えた野崎地区見守り隊では、他市町の居場所活動について研修を受けたり地区内で話し合いを持ったり、地区内でアンケートを取るなどして具体的な活動内容を決めました。
 また、見守り隊を利用する高齢の方が「母を介護した経験を活かしたい」と代表を引き受けたほか、副代表や世話人などに名乗り出てくれた方や、健康体操の指導に手を挙げてくれた社会福祉士の資格を持つ女性もおり、平成30年1月から活動をスタートしました。
 令和4年度は、ふまねっと体操、ブローチづくり、駐在さんのお話、ギター演奏など、いつにも増して多彩な行事を計画しています。
 いきいきとした生活を送るため、皆さまも一緒に活動しませんか。

日時

毎月第3日曜日 午前10時~正午

場所

野崎ニュータウン地区自治公民館

費用

無料(100円の募金にご協力ください)

問い合わせ先

大田原市社会福祉協議会
TEL:0287-23-1130

ふまねっと体操 手指毛糸編み 準備体操

チャッピーパパハウス(佐久山地区)

 佐久山地区の通いの場「チャッピーパパハウス」では、古い着物をリメイクして、作務衣やワンピースなどに縫い直すほか、脱色して模様を描いた生地をTシャツやのれんにしたり帯を手提げバッグにしたりしています。
 佐久山地区社会福祉協議会の会長でもあり、警察犬チャッピーの飼い主(パパ)でもあった広瀬憲一さん(享年72歳)。生前は、自宅スペースを人が集まり楽しめる場所にしてほしいと言っていたそうです。妻の智子さんと賛同する方々が遺志を継ぎ、誰もが来られる通いの場となりました。
 着物のリメイクだけでなく、初心者でグラウンドゴルフもやってみたいと、楽しみは尽きません。おしゃべりやひまつぶしをしたい方も、どうぞおいでください。

日時

ほぼ毎日、一日中(シャッターが開いていれば開催中)

場所

コーセー製作所第2工場跡施設(佐久山2374-2)

費用

無料(必要なものは参加者みんなで相談します)

問い合わせ先

大田原市社会福祉協議会
TEL:0287-23-1130

チャッピーパパハウスの様子 チャッピーパパハウス手芸チャッピーパパハウスオープン

滝岡ふれあいサロン(親園地区)

 「歩いて行ける場所におしゃべりの場がほしい」「気軽に集まってお茶飲みをしたい」との声を聞き、 平成19年度に介護予防リーダー1期生の関谷みどりさんと滝岡JA女性会が中心となって「滝岡ふれあいサロン」を立ち上げました。
 お話を伺った日は折り紙をしており、男性も器用に傘を折り上げていました。代表の矢吹さんによると、駐在さんのお話を聞いたり、ハーモニカやオカリナに合わせて合唱したりする日もあるとのこと。また、カーリングや輪投げ、「与一いきいき体操」など、体を動かすことも楽しんでいるそうです。
 男性の方や90歳代の方が参加しており、「生活に張り合いや楽しみが増えた」「地域の仲間がたくさんできた」と笑顔がこぼれます。
 笑いの絶えない「滝岡ふれあいサロン」。皆さまも1度のぞいてみませんか。もちろんどなたも大歓迎です。

日時

毎週土曜日(第3土曜日を除く)、第3金曜日 午前9時~正午

場所

滝岡自治公民館

費用

無料(必要なものは参加者で相談)

問い合わせ先

大田原市社会福祉協議会
TEL:0287-23-1130

滝岡ふれあいサロン集合写真 折り紙でミニ番傘づくり千代紙の作品

バス停の手作り屋根ほか(黒羽地区)

 北滝に住む川上充さんはバスの運転手をしています。スクールバスの停留所を使う子どもたちのために、数年前、当時自治会長をしていた川上さんと自治会役員数人で、雨除けの屋根とコンクリートの床をつけました。また、バス停を使う方が座ったりおしゃべりしたりしながら過ごせるように、長椅子も設置しました。バス停の敷地を所有する那須野農業協同組合に設置の許可をもらうとともに、屋根の材料は観光協会から、床のコンクリートは余ったものを建設会社から、椅子は廃業したスナックから、と多くの方の協力を得ることができました。
 「相談すると、みんなすぐに協力してくれた。地域を思う気持ちはみんな同じなんだ」と川上さんは話します。快適なバス停となったため、登下校以外にも、ときには宿題を広げる学生や、農作業の帰りに一休みする方の姿も見られます。「子どもたちに安全・安心を届けたい」と、川上さんは今日もバスを走らせます。

場所

北滝(林道小手谷論手線入口から南へ約120ⅿ)

問い合わせ先

大田原市社会福祉協議会黒羽支所
TEL:0287-54-1849

北滝バス停集合写真 北滝バス停の様子 北滝設置者

ふれあい広場の干し柿づくり(須賀川地区)

 数年前に須賀川小学校に赴任した校長先生は、「こんなに自然豊かな地域なのに、山や川で遊んだことのない子が多い」ことに驚き、「自然に触れる一環として、学校の柿の木から干し柿を作ってはどうか」と、須賀川地区社会福祉協議会に相談をしました。
 協議会では、地域で開催していた「ふれあい広場」にこの提案を取り入れ、子どももおとなも一緒になって干し柿づくりをすることにしました。
 毎年、須賀川小学校での作業の日には、たくさんのオレンジ色の実がジャングルジムや雲梯に下げられる様子が見られます。「ふれあい広場」は、干し柿づくりのほか、お正月にはお年寄りと一緒に「凧あげ」や「こま回し」、夏には川遊びやほたる鑑賞、秋には雲巌寺までハイキングをして老師のお話を聞くなど、広がりを見せています。
 須賀川地区社会福祉協議会の小西会長は「子どもたちには伝統を大切に楽しい思い出を作ってほしい。ふるさとを離れてもいつか戻ってくれるきっかけになるといいな」と話します。

問い合わせ先

大田原市社会福祉協議会黒羽支所
TEL:0287-54-1849

ふれあい広場干し柿づくり01 ふれあい広場干し柿づくり02ふれあい広場干し柿づくり03

サステナブルな社会の実現に向けて(第1層協議体)

 生活支援体制整備事業(ささえ愛おおたわら助け合い事業)に係る第1層協議体では、各関係機関から委員を選出し、高齢者を支援する仕組みを地域でどのように作りだしていくかを話し合っています。
 その話し合いの中で、サステナブル(持続可能)な社会の実現に少しでも取り組むため、委員自らがプラスチックごみの削減を図ることとし、話し合いには各自マイボトルに入れた飲料を持ってきて臨むことで一致しました。
 ボトルには第1層協議体オリジナルのシールを貼り、委員相互によるマイボトル使用の意識(または趣旨への賛同)や連帯感の高揚を図ります。
 小さな1歩ですが、「次世代や未来の環境のために」「できることから」実践していきます。

問い合わせ先

高齢者幸福課
TEL:0287-23-8740

第1層協議体 マイボトルとシール

わんわんパトロール(紫塚地区)

 市の中心部にある経塚自治会では、2年前から、犬の散歩をしながら防犯パトロールを行う「わんわんパトロール」を実施しています。
 もしパトロール中に不審者や不審車両を見つけたときは警察に通報や問い合わせをすることになっています(現在まで通報に至ったことはありません)。
 パトロール隊員はそれぞれ、毎月11(ワンワン)日のパトロールに、イメージキャラクター「きょうべい(経べい)」のロゴ入りベストやTシャツ、トートバッグのいずれかを身につけて活動します。きょうべいのロゴを見た方々から、声を掛けられることもしばしばです。
 自治会長の山岡さんは「犬が人との距離を縮めてくれる。つながりづくりや見守りの重要な立役者なんだ」と話します。わんちゃんたちも、安全・安心なまちづくりに参加しています。皆さまも、「ついでに」「ながら」で地域貢献をしてみませんか。

問い合わせ先

大田原市社会福祉協議会
TEL:0287-23-1130

わんわんパトロールの様子01 わんわんパトロールの様子02 きょうべいロゴ入りトートバッグ

アンカー地区の交流拠点(野崎地区)

 本市の安心生活見守り事業や生活支援体制整備事業では、各地区から1名の主任兼第2層SC(生活支援コーディネーター)が選ばれ、見守り活動やささえあいの地域づくりの調整役をしています。
 野崎地区では、月に2回(毎月第1・3火曜日)交流拠点をスタートしました。渡辺主任兼SCは野崎地区公民館を拠点に、見守り利用者やほほえみセンター、いきいきクラブの活動場所などを訪問し、地域内の心配事や課題などの相談を受け、関連機関につないだり、地域内で対応すべき内容は協議体を通して問題提起したりして解決するための活動を行います。
 「いろいろな行事やイベントを通して、地域の中に安心して相談できる拠点づくりを目指していきたい」と渡辺さんは話します。
 12 月から試験的にスタートしましたが、地域の皆さまの声を聴きながら、臨機応変に対応していきます。

問い合わせ先

大田原市社会福祉協議会
TEL:0287-23-1130

地域の交流拠点03 地域の交流拠点01 地域の交流拠点02

アンカーデマンド交通体験買い物ツアー(須賀川地区)

 須賀川地区は市内で1番高齢化率の高い地区です(令和4年 10 月1日現在51.45%)。
 地区の協議体(住民主体の話し合いの場)では、従来から通院や買い物の移動手段が課題になっていましたが、このたび、今ある制度を有効に活用していただく目的で、デマンド交通の試乗も兼ねた「買い物ツアー」を開催しました。
 1回あたり8~9人の参加で3回実施しましたが、目的地の「道の駅那須与一の郷」では、野菜や惣菜を購入したりベンチに座っておしゃべりをしたりする様子が見られました。免許を持っている方も、「今は必要なくても、将来のことを考えて参加した」とのことです。
 このツアーにあわせ、25 人の方が新しくデマンド交通の利用登録(1度登録すればずっと有効)をするとともに、地区内に新しい乗降所もできました。
 参加者からは「デマンド交通が思ったより使いやすかった」「また利用したい」との声が多く寄せられました。

問い合わせ先

大田原市社会福祉協議会黒羽支所
TEL:0287-54-1849

デマンド交通買い物ツアー01 デマンド交通買い物ツアー03 デマンド交通買い物ツアー02  デマンド交通買い物ツアー04

お問い合わせ

高齢者幸福課
住所:栃木県大田原市本町1丁目4番1号 本庁舎3階
TEL:0287-23-8740
FAX:0287-23-4521