公開日 2021年12月17日
大田原市では、農作物の食害や住宅の屋根裏への侵入など、ハクビシンによる被害相談が増えています。これら被害を防ぐため、ハクビシンの生態や被害対策についてご紹介いたします。
ハクビシンの生態
身体的特徴
- 体長は約60センチメートル、尾の長さは約40センチメートルで、全長は約100センチメートルです。
- 体重は約3キログラムです。
- 漢字で「白鼻芯」と書くとおり、顔の額から鼻にかけて白い線があります。
- 足の指の数は5本です。
ハクビシン
前足
後足
行動
- 夜行性ですが、昼間も行動することがあります。
- 昼間は樹洞、岩穴、建物の屋根裏などをねぐらにして潜んでいます。
- 木登りが得意で、雨どい(竪どい)を登ったり、電線を伝って歩くこともできます。
- 頭が入れば狭い隙間を自由自在に通り抜けることができます。
- 同じ場所に糞尿をします。(ため糞)
食べ物
- 雑食性でトウモロコシなどの野菜、残飯、小動物、昆虫、鳥類やその卵なども食べます。
- 好物は果実です。
ハクビシンによる被害の内容
- 果実、種子、野菜などの農作物の食害
- 民家、倉庫、神社などの屋根裏への侵入
- 屋根裏に住みついたことによる糞尿による悪臭の被害や寄生するノミやダニなどの二次被害
ハクビシンを寄せ付けないために
- エサ場をつくらない
ハクビシンは農作物や果実の取り残し、ペットフードなどを食べに来るので、エサとなるようなものを家の周りに放置しないようにしましょう。 - ねぐらをつくらせない
ハクビシンは建物の天井裏などをねぐらにするため、天井裏に住みついたことによる被害相談が多数寄せられています。ハクビシンは頭が入るところであれば、侵入することができるので、壁などにできてしまった小さな隙間や穴、換気口など、侵入口になるような場所がないか建物周りを点検し、穴がある場合は塞ぎましょう。また、見通しが良くなると警戒するため、建物周辺の草刈りをすることも有効です。
被害対策
- 防護柵で侵入を防ぐ
木登りが得意で、トタン板やワイヤーメッシュだけでは越えられてしまう可能性があるので、電気柵を併用すると効果的です。
理想的な被害対策例
被害が止まらない場合
ハクビシンなどの野生動物は「鳥獣保護管理法」で保護されていますが、農作物や生活環境に被害を発生させている場合は、市の許可を受けたうえで捕獲することができます。
野生動物による農作物の被害が止まらず捕獲を行う場合は、有害鳥獣捕獲許可の申請を行ってください。
また、捕獲の申請の際にハクビシンなどの小動物用の箱わなの貸出を行っていますので、必要な方は許可申請の際にご相談ください。
申請手続き等の詳細については、野生鳥獣の捕獲についてをご覧ください。
お問い合わせ
農林整備課
住所:栃木県大田原市本町1丁目4番1号 本庁舎4階
TEL:0287-23-8126
FAX:0287-23-8782
農村環境対策係
TEL:0287-23-8813
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