公開日 2017年05月02日
- 指定年月日 昭和36年12月8日
- 所在地 大田原市若草2-1188 他
- 管理者 大田原市、個人
大田原の市街地の南方にある市立若草中学校の南側、蛇尾川に注ぐ善勝川の右岸にあります。東向きの段丘崖に臨む西区と、この地点から約200メートル東方の北向きの段丘崖にある東区があります。
昭和39年(1964)と同40年(1965)の2回にわたる発掘調査により、縄文中期後半から後期前半の敷石住居跡と帯状配石遺構が確認されました。また後期の堀之内式を主体として、中期阿玉台(おたまだい)、加曽利(かそり)E式・同B式の土器など多数の遺物が出土しました。
西区にある2つの敷石住居跡は床面に平らな石を敷きつめてあり、そのうちのひとつには中央やや東寄りに石囲炉がつくられています。敷石住居跡は当時、この例が栃木県唯一の発掘例といわれました。
帯状配石遺構は東西両区にあり、川原石を帯状に並べたもので、その機能や性格は判然としませんが、原始の祭祀関係遺構と推測されます。
(参考文献)
- 『大田原市史前編』大田原市 1975年(60から65ページ)
- 『大田原市平林真子遺跡第一・二次発掘調査略報 昭和40年』辰巳四郎、田代寛著 1965年
- 『栃木県史 資料編1考古1』栃木県 1976年(331から338ページ)
- 『栃木県の考古学』大和久震平、塙静夫著 吉川弘文館 1972年(61,89,105ページ)
- 「大田原市平林真子遺跡発見の土版と土偶」青木義脩著『栃木県考古学研究第5号』1964年
- 「大田原市発見の墨書土器」青木義脩著『栃木県考古学研究第8号』1965年
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