公開日 2017年05月02日
- 指定年月日 昭和54年3月28日
- 所在地 大田原市湯津上192 なす風土記の丘湯津上資料館
- 所有者 大田原市教育委員会
- 員数 2点
- 製作年代 縄文時代
この土器が出土した湯坂遺跡(市指定史跡)は、昭和32年(1957)10月、同38年(1963)の2回発掘調査が行われました。北関東における縄文時代中期の前半から後半に移る時期の標準となる遺跡で、この2つの土器はその代表的なものです。
- 高さ61.5センチメートル 口径44.0センチメートル 底径13.2センチメートル
第1次発掘調査で確認された土坑(どこう)内から出土しました。高く大きな山形の突起口縁部を4個もち、渦巻やS字状の隆線をめぐらしています。それに平行して突刺文や沈線も用いています。その間には充填縄文を施すなど、縄文中期中葉の特徴を持っています。
- 高さ51.8センチメートル 口径37.0センチメートル 底径7.5センチメートル
湯坂地区北東の余瀬(よぜ)寄りの畑地内出土といわれます。隆線など立体的な文様はなく、口縁部上部はわずかに波状をなし、また器形中くびれで、口縁が内湾しています。器表全面に称名寺(しょうみょうじ)式特有の雲状磨消(すりけし)縄文がみられ、北関東における称名寺式土器の標準となるものです。
1 阿玉台式深鉢 縄文時代中期
2 称名寺式深鉢 縄文時代後期初頭
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