公開日 2012年02月02日
基本コンセプト
しんとみリフレッシュパークは、高齢者やハンディキャップのある人たちの身体と心の機能回復を図り、文字通り、リフレッシュしていただけることを目指しています。また、地域のコミュニティの場としても利用されるように作られた公園です。
公園の経緯
しんとみリフレッシュパークの前身、旧新富公園は都市緑化推進モデル事業として子どもたちの利用や高齢者の憩いの場を目指し、1983(昭和58)年3月に公告しました。敷地面積は、1,754平方メートルで南北にやや細長い形状の公園ではありますが、市街地の中心部に位置しているため、整備した当初はかなりの利用者がありました。しかしながら、施設の老朽化や樹木の成長に伴い日当たりが悪いなどの理由により、近年はあまり利用されない公園となっていました。
そのような状況の中、彫刻家関谷光生氏が1995(平成7)年に医師、医学療法士、環境デザイナー、建築家などの専門家を結集して立ち上げた「リハビリ機能のある公園研究会」にリハビリ機能を期待できる公園計画の提言を依頼しました。そして、市内のいくつかの候補の中から旧新富公園を選定、平成16年度に改修に着手し、平成18年度にリハビリ機能を持ったユニバーサルデザインの公園として生まれ変わりました。
案内図
当公園には駐車場がありませんので、有料ではありますが市営駐車場(新富派出所脇)をご利用ください。
施設の説明
健康で自立した生活を続けるために必要な「持久力・筋力・バランス・柔軟性」の要素を持つ4つのエリアと、身体をコントロールする脳神経系の働きを高める要素を持つエリアを効率よく配置しています。
持久力エリア
心臓や肺などの機能改善効果を目的に、日常生活で負担となっている「階段を登ると息切れする」などの対策としてスタミナを付けて行動範囲を広げることができます。具体的な機能としては、穏やかな小階段を設置し上り下りの運動・やや急な坂道と穏やかな坂道を歩く運動。
また、スロープは、両側を張り芝にして、転がり運動や芝の香りを吸引しリラックス効果を高めます。さらに勾配を利用した上り下りの運動などを行うと筋骨各系呼吸循環系の改善に効果があります。
柔軟性エリア
筋力を伸ばし、体の柔軟性を維持させるもので転倒を予防し体の動きをより自由にします。具体的には、アキレス腱、膝、大腿、股、間接、肩、肘、手首の運動。
筋力エリア
日常生活に必要な筋力を鍛えながら体の衰えにブレーキをかけ、積極的に外に出ようと思える体力づくりをめざす。具体的には、意識して表情をつくる顔の体操、上肢、腹筋、下肢の運動。
バランスエリア
直線歩行、曲線歩行、飛び石歩行、足裏の運動を通じて高齢者の問題の一つとなっている「転倒」を防止。寝たきり予備軍を含めた防止に効果があるほか、ゴールデンエイジ(10から12歳)への成長の手助けとなります。
植栽エリア
草木、草花にはやさしさ、あたたかさなど四季折々の趣きがあり、安らぎを感じることがきます。一人で、時には皆で楽しく時間を過ごすことができるように、桜、バラ、トウカエデ、ノルウェーカエデ、チューリップ、芝桜等が植えられています。
利用状況
天気の良い日は、ご近所の人たちが公園を訪れ、パネルを使った運動を楽しんだり、ベンチに座って話をしたりなど、すっきりと明るい公園になったことを喜んでいます。また、介護予防事業積極推進の拠点「高齢者ほほえみセンター」では、生きがい対策事業、閉じこもり予防などに活用しています。