令和元年10月 大田原市定例記者会見

公開日 2019年10月18日

情報提供案件

  1. 令和元年度台風19号による被害の状況
  2. 大田原市立小中学校後利用者の決定
  3. 豚コレラ感染防止対策
  4. 令和元年度大田原市那須与一伝承館特別企画展「大田原氏三代 資清・綱清・晴清」の開催

会見内容

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1 令和元年度台風19号による被害の状況

 提供している被害状況は、10月14日(月曜日)12時(正午)現在の状況でありまして、今後、これより被害は確実に拡大するものと考えております。最初に、人的被害は1件で、上石上地内38歳男性が、屋根から落下して那須赤十字病院に救急搬送されており、意識がもうろうとしているとのことですが、その後の容体は不明です。次に、床下浸水は、資料記載のとおり20件となっています。市野沢地内金田北中学校付近で広範囲にわたって床下浸水をしているとのことですが、確実な棟数は不明です。次に床上浸水は9件で、そのうち2世帯9人については、市が設置した避難所である「黒羽・川西地区公民館」に自主避難しておりましたが、最終的に1世帯5人が13日午後3時30分に下町2区自治公民館へ、もう1世帯4人が14日午前7時30分頃大豆田自治公民館に移動したことにより、10月14日黒羽川西地区公民館の避難所を閉鎖し、市内の全避難所を閉鎖しました。次に、土砂災害は8件ですが、道路の法面をふさいだもの、住宅に接近した山崩れはあったものの大きな被害には至っておりません。道路・河川については、29件の被害が出ておりますが、中でも一番大きな被害は、1級河川蛇尾川の護岸の崩壊であります。千丈橋下流左岸側の堤防が崩壊したことにより河川の水が下流の土地改良済みの水田に流れこみ、広範囲の水田に甚大な被害が起きています。この影響で、下流の市道ライスライン宇田川線が通行止めとなっております。赤瀬地区住民の避難については、当自治会長に確認したところ、住宅に被害が及んでないことから『避難の必要性は無い』との回答を得ております。蛇尾川の堤防については、大田原土木事務所から10月14日、午後2時から大型土のうによる応急復旧措置を開始し、16日には完了する見込みである旨報告がありました。本市としましては、堤防の復旧に加え、河川に堆積した土砂の撤去も要請していきたいと考えております。次に、公園は、6件で佐久山御殿山公園の法面が崩壊し、佐久山小学校に土砂が流入したものをはじめ、河川敷の公園には土砂堆積の被害を受けております。農地・林道は、28件で、先ほど蛇尾川の堤防崩壊で説明しましたとおり、北大和久・赤瀬地内で大規模な冠水があります。最後に教育部関係ですが、教育施設8件、生涯学習施設1件、文化振興施設3件、スポーツ施設3件の合計15件となっております。以上が、10月14日(月曜日)、12時(正午)現在の被害状況でありますが、今後、被害が拡大することが予想されますので、随時、まとまり次第情報提供をさせていただきます。台風19号による被害の状況は以上であります。

2 大田原市小中学校後利用者の決定

 大田原市では、小中学校の統廃合に伴い廃校となった小中学校校舎について、民間事業者が持つ資本やノウハウを活用して地域貢献の高い事業を実施し、効果的な利活用に繋げるために、公募型プロポーザル方式で広く利活用を希望する事業者を募集してまいりました。前年度までの主な実績としましては、旧黒羽中学校、旧蜂巣小学校及び旧川西中学校が障害者就労支援事業所として運営されております。本年度におきましても、旧片田小学校及び旧佐久山中学校を対象として広く利活用の募集を行い、提案内容について審査を行いました。そのうち、市内親園に事業所を設ける「一般社団法人つばさ」より、旧佐久山中学校において、小学校1年生から高校3年生までを対象とし、通所型の療育支援を行う「放課後等デイサービス事業」の実施を希望する提案を適切なものとし、利用事業者として特定しました。特定後から利活用に関する調整を行ってまいりまして、10月3日に貸借契約を締結し、令和2年1月より事業開始予定です。ただし、事業開始の時期に関しましては、事業者による施設整備の進捗状況等により変更となる可能性がございます。厚生労働省が公表している統計資料「障害福祉サービス等の利用状況について」によると、全国的にサービス利用者の数は増加傾向であります。そのような状況の中、本事業を実施することで、本市の障害福祉サービスの充実に繋がるものと考えております。

3 豚コレラ感染防止対策

 豚コレラにつきましては、昨年9月9日に26年ぶりに岐阜県において発生が確認され、本年9月13日に関東地方では初めて埼玉県秩父市で発生が確認されるまで、現在6県に感染が拡大しております。また、豚コレラウイルスを媒介する野生イノシシへの感染も発生しており、10月4日に群馬県藤岡市で確認されており、本県への感染の拡大が懸念されております。このため、豚コレラの感染から養豚業を守るため、国においては、養豚場への野生イノシシの侵入を防止するための防護柵設置に設置費の2分の1を補助する、緊急支援事業を実施しており、栃木県においても、同設置費の4分の1を補助することしております。本市においては、9月28日に消毒用消石灰を1養豚業者当たり400キログラム配布しておりますが、さらに、国・県の事業に上乗せする形で防護柵設置費を支援します。事業の内容は、市内に養豚場を有する4件の養豚業者に農場周囲に設置する防護柵、1メートル当たり10,000円を上限に設置費の8分の1の額を補助することとします。防護柵の設置は、豚コレラの感染の防止対策の一つに過ぎませんので、今後も県、関係機関と連携して、養豚業者に対し、農場の消毒の徹底、飼養衛生管理基準の徹底を働きかけてまいります。

4 令和元年度大田原市那須与一伝承館特別企画展「大田原氏三代 資清・綱清・晴清」の開催

 那須与一伝承館特別企画展を、10月19日から12月8日まで開催いたします。この展示会は、市民の皆様をはじめ、那須地域の歴史や文化に興味のある皆様にとっては、大変楽しみな催しとなっておりまして、例年、市外からも多くの皆様にご来館いただいております。今年は、「大田原氏三代 資清・綱清・晴清」と題しまして、大田原市を代表する戦国武将の大田原資清や、その子息たちの活躍をご紹介します。特に今回は、大田原氏の甲冑や大田原資清の書状、さらには子息たちに関連する肖像画や甲冑など、全66点の資料を展示します。さらに、近年新たに発見された、徳川家康や徳川秀忠から大田原晴清に宛てて送った書状全6通を、東日本ではじめて公開します。このほか、関連企画として展示解説や記念講演会といった企画もご用意しております。皆様万障お繰り合わせの上、ぜひ伝承館へお越しください。

(内容は情報政策課広報広聴係で一部編集しております。)

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