公開日 2017年08月29日
- 指定年月日 昭和58年2月4日
- 所在地 大田原市内
- 所有者 個人
- 員数 1口
- 製作年代 江戸時代
- 長さ 75.9センチメートル
- 反り 2.4センチメートル
- 目釘穴 3個(内1個埋)
刀の作者は新々刀期の巨匠、水心子正秀(すいしんしまさひで)門下の双璧として庄司大慶直胤(たいけいなおたね)と肩を並べる細川正義で、下野郷土刀工中唯一の有名刀工です。相州伝、備前伝を得意とし、特に備前伝に傑出したものが多く、天保打が尊ばれています。
この太刀は備前の古刀を模したもののように、重ね厚く、腰反り強く、帽子小さく姿よく、地鉄よくつみ強く、刃文は蛙子丁子(かわずこちょうじ)を交え、錵(にえ)匂深く傑作です。天保9年(1838)は正義53歳の作で最も充実した作刀と認められるものです。
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