公開日 2017年06月20日
- 認定年月日 昭和11年9月12日
- 所在地 大田原市内
- 所有者 個人
- 員数 1口
- 製作年代 鎌倉時代
- 長さ 69.2センチメートル
- 反り 2.4センチメートル
- 目釘穴 2個
吉房(よしふさ)は、鎌倉中期における備前(岡山県)の福岡一文字派の代表工です。
時代は宝治(1247年から1248年)のころといわれています。幅があり、元と末(すえ)の幅の差が少なく、切先(きっさき)は少し猪首(いくび)となります。杢目鎬地(もくめしのぎじ)より地刃(じは)へかけて美しく流れ、刃文(はもん)は足の深い丁字(ちょうじ)乱れで、匂いが深く、刃の中は賑やかに匂足(においあし)が入り、葉(は)があって働きは見事であり、地(じ)には乱れが映り立ち、鋩子(ぼうし)の刃はゆるやかに乱れ込んで少し返ります。この時代の一文字派の特色を顕著に表しています。
銘の字は少し小振りの方で、2字に吉房(よしふさ)と古雅(こが)な銘があります。本刀には、葵紋(あおいもん)を散らした糸巻太刀拵(こしら)えが附属しています。
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