那須野が原国際芸術シンポジウムin大田原2016

公開日 2023年02月14日

1605
作品名 男の物語
作者名 キム ウォンゲン
設置場所 金田南中学校
作者コメント
 「男の物語」のテーマは我々の青春時代における日常の悩み、夢と恋である。
 青春時代における我々は、強く気丈なふりをしているが、時として声を出し泣きたくなることもある。まだ未熟で、大人になりきれていない大人である。
 この作品の勇敢な主人公であるボクサーとコーチが表すものは、そのような時代の中でも腐敗した既成の秩序に抵抗し、未来に対する希望と純粋さを守ろうとする意志をこめた、ロマンチックな青春群像なのである。


1601
作品名 僕らの見る世界がきっとそんなには違わないと信じている。
作者名 酒井 恒太
設置場所 黒羽中学校
作者コメント
或る街で佇む人、すれ違う人たちに自分の姿を重ねてみる時もあれば、古い記憶を辿り、或る場所を訪れ、今にその過去を重ね合わせてみることもある。他者とは何か。自分と他者との間に在る関係を考え、今の自分を探ること。これが一貫した自己のテーマである。
イチョウから生まれるこれらの人物は、そんな他者の存在であり、また自分そのものでもある。そしていつかきっと、どこかでこの作品と出会う人にとっての、その人自身でもあり得ることを確信している。


1602

作品名 女神
作者名 チャン ナイウェン
設置場所 那須野が原ハーモニーホール
作者コメント
 日本の誇張表現の長所は異なる美学の暗喩にあります。
 もし、我々が古代ギリシャから20世紀までの標準的な美術裸体画を研究しても、美の基準については、石彫と大差はなかったでしょう。潔白で純粋な美人は裸像彫刻の高度な思想です。現在、誇張表現の美が変化すべきギリシャの裸像論を壊しているにも関わらず、我々はいつもそれを一連の娯楽のように軽視しています。
 今回は、アジアの標準的な美の激変について話し合うために伝統的な石彫技術を用いて現代美術に起こっている現象の表現を試みます。


1603
作品名 Exist
作者名 荒木 美由
設置場所 美原公園
作者コメント
 石がそこにあること。
 確かに存在しているのか?
 ただそこに在ること、生きて、死んでいくこと。
 硬くてザラザラした感触、音、振動……
 それを実感したい。
 そのために、私は石に穴をあける。


1604
作品名 鳥居
作者名 ターニャ ジョキッチ
設置場所 市民交流センター(トコトコおおたわら内)
作者コメント
 私の絵画は、私を取り巻く環境に対する私の反応と熟考の合流地点である。
 私が何を感じ、何を考え、何に気付いたのかを理解するために描いているのである。
 私が新しい作品を制作するときは、新しい私自身も創造する。筆を持つ手が作品を完成させれば、作品が私を作り出す。創造するこの手は、与える手であると同時に受け取る手でもあるのだ。
 私は神聖なる鳥居の前に立っている。私の密かな目的は、日本の神聖な静寂を感じ取ること、そしてそのゲートを通して、私は世界の核心が書き込まれた真実の元の世界と同様の宇宙を発見し、そして入り込んでゆくのだ。

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