公開日 2025年08月01日
趣旨
竹林に恵まれた那須地方、特に大田原市は、栃木県文化功労者の故八木澤啓造氏や重要無形文化財保持者(人間国宝)の故勝城蒼鳳氏、藤沼昇氏(いずれも大田原市名誉市民)を始めとする著名な作家が多く、また、多くの竹芸愛好家が活発な創作活動を展開しており全国的にも竹工芸の盛んな地域です。
このような地域特性を活かし、本市では平成7年度に開催した『第10回国民文化祭とちぎ95・大竹芸祭』を契機として、その後10年にわたり毎年全国規模のアマチュア竹芸展を開催してきました。また、さらなる発展を図るべく、第11回全国竹芸展からは募集対象をアマチュアに限定せず、広く作品を募集することとなりました。
この作品展を通して竹工芸関係者の交流を図るとともに、先人たちの竹芸の技と心を受け継ぎ後世に伝え、さらなる発展に寄与することを目指しています。
歴史
全国から多くの作品が寄せられる「全国竹芸展」。毎年、緻密に編み上げられた数々の作品が、訪れる人々の心の中に深い印象を残しています。
「竹」は、古くから私たちの生活に深い関わりを持ってきました。「タケノコ」として春の味覚となり、「竹トンボ」として子どもたちの遊び道具になってきたのをはじめ、日常生活用品・道具として広く活用されてきました。大田原には、この「竹」の林が多く存在し、その「竹の葉」は、長年にわたり、パンダのえさとして東京上野動物園へ提供し続けていたほど良質です。
大田原は、この豊富な「竹」を活かした竹芸品づくりが盛んです。著名な作家も多く、たくさんの愛好家が活発な創作活動を行っています。このような地域の特性を活かし、平成7年度に開催された「第10回国民文化祭とちぎ95・大竹芸祭」をきっかけとして、毎年、この「全国竹芸展」を開催しており、出展作品を通じて「竹」文化の発展を目指しています。
竹工芸とは
竹は手軽に手に入る材料でありながら、優れた柔軟性、強靭さを持ち、通気性や抗菌性に長けるといった特徴があります。この特徴を活かし、古くは縄文時代から生活の道具が作られ、現在では茶道や華道、インテリアなどに利用されています。
竹工芸は、材料となる竹ひごを作るところから始まります。竹は繊維が細かく、いくらでも細く割ることができますが、大変難しい作業になります。この竹ひごを編んで作る「編物」や、編んだものを組み合わせる「組物」があります。
竹芸品
大田原在住の竹芸作家の作品を集めた販売店「無心庵」(0287-22-5200)は、作家の作品はもちろん、日用品もそろっていて、おしゃれな贈り物や置物に、と多くの人々が訪れています。
また、例年、那須与一伝承館にて開催している「全国竹芸展」では、付帯事業として、有志による作品販売会を実施しています。
詳細は「全国竹芸展」ホームページ(外部サイト)をご覧ください。
関連リンク
全国竹芸展ホームページ(外部サイト)