公開日 2017年05月02日
- 指定年月日 平成8年12月9日
- 所在地 雲岩寺27
- 所有者 雲巌寺
- 員数 1棟
- 製作年代 江戸時代
- 構造及び形式 二層楼門 入母屋(いりもや)造り 銅板葺
一階は、中央に板扉を開き、両側を細長い室としています。全て丸柱で、礎盤の上に立ち、壁は堅板貼(たていたばり)ですが、当初は横板貼であったと考えられます。二階は一室で、南側中央に桟唐戸(さんからど)が開き、北側に須弥壇(しゅみだん)が造られて多数の仏像が並んでいます。周囲には、高欄付きの切目縁(きりめえん)が廻っています。屋根は銅板葺きですが、これは昭和30年代後半の改修によるもので、かつてはこけら葺きでした。
雲巌寺は、弘安6年(1283)、北条時宗を大檀那として仏国国師(ぶっこくこくし)(高峰顕日(こうほうけんにち))が開山した禅刹です。堂宇は、天正18年(1590)に豊臣秀吉による小田原攻めの余波を受け、山門を残して焼失したと伝えられていますが、現存する山門は、江戸時代前期に再建されたものと考えられます。さらに、山門二階内部には、宝暦9年(1759)に二階部分を修復したことを示す修理札が残されています。
この山門は、組物以外に目立った装飾的要素は皆無ですが、全体としては唐様で統一されており、簡素ながら堂々とした外観を呈しています。
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