那須野が原国際彫刻シンポジウムin大田原2006

公開日 2011年02月15日

 

 


作品名 MYSTERY ON^3
作者名 アンドレ ミテフスキ
設置場所 黒羽桜馬場公園
作者コメント
 現代に生きる三つの神秘。
 私は、過去の事象は未来の事象に結びつくと常々考えています。そして、それは空間、時間、物質という三つの要素なくして語ることはできません。
 人間は、その歴史の始まりから、自らの知性に秘められた可能性を探求し続け、自然界に存在するいくつもの法則を解き明かしてきました。
 現代に生き現代に至っても、人間の望みは何ら変わりません。自然を支配しようと繰り返された試行錯誤は、結果的に、人類を発展させてきました。科学の世界においていえば、人間はコンピューターを創り出しました。しかしその意図は、太古の音ドルイド僧らがストーンヘンジを建造し、宇宙の法則を正確に割り出すことでその利益の恩恵にあずかろうとした事と変わらないのです。
 この新しいストーンヘンジは同じコンセプトを持ち、人類が成し得た英知を証明するのです。



作品名 QUICK HEALING
作者名 ズドラフコ ヨクシモビッチ
設置場所 黒羽桜馬場公園
作者コメント
 この作品は、墓石とピンボールの複合体である。
 つかの間の余暇の楽しみと死のように明白なもの。それはまるで、あのおもちゃ箱と、きのこのピンボール、J“BORROW”のようなもの。
 J“BORROW”は死の碑石であリモニュメントである。
 モニュメントはトルソーなのである。
 トルソーのくぼみは雨が降れば湖に変わり、
 湖面は空を映し出す。
 死は人生の結末。
 空は願望と憧れの象徴。
 この作品は彫刻が持つその責任と深刻さから自らを解放する。
 人の命は儚く不確実なもの。それ故に尊いのである。



作品名 ココロコロコロ
作者名 上間 美花
設置場所 ピアートホール
作者コメント
 制作をする時に、大した事を考えていない。
 「今夜の晩こはん何にしよう?」とか。
 「一度は八ワイヘ行きたい」とか。
 それくらい。
 つまりそれは、コロコロ変るたわいない日々のかけらの寄せ集め。



作品名 環(かん)
作者名 横山 徹
設置場所 美原公園
作者コメント
 形は変れども、一貫して追い求めているテーマは自然との対話である。
 今回の作品は、一つの石を三つに割った後、組み合わせた。平面や曲面、石の持つ自然の石肌のハーモニーを楕円状のフォルムの中に表現できればと考えている。



作品名 境界
作者名 前田 耕成
設置場所 黒羽桜馬場公園
作者コメント
 人間社会において個々が共存していける環境を考えてみた。
 この環境にはお互いに踏み込んではならない境界があり、これを超えた時は共存の環境が壊れてしまい、人間社会の破綻につながる。
 常に存在と距離が問題となる。



作品名 思い出が還る処-ネックレス-
作者名 新井 浩
設置場所 湯津上庁舎
作者コメント
 シンポジウムの間、作品について憶いを巡らせながら、ずっと以前に教えられた彫刻技法とは全て逆のことをしている自分と向き合っていた。
 省略と強調、木組み、表情。
 彫刻性と物語性がせめぎ合う磁場の中で、思い出はどこに還ろうとしているのだろう。

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