大野室のイチョウ(おおのむろのいちょう) 県指定天然記念物

公開日 2017年03月13日

  • 指定年月日 昭和42年12月22日
  • 所在地 大田原市寒井1646 三島神社境内
  • 所有者 三島神社
  • 員数 1本
  • 樹高 30.2メートル
  • 幹周 7.0メートル
  • 枝張り 東16.0メートル 西6.5メートル 南7.3メートル 北7.8メートル
  • 推定樹齢 400年

 イチョウはイチョウ科イチョウ属の落葉高木です。

 この樹は三島神社参道入り口近くに植栽され、回りには同じくらいの高さの杉並木があります。主幹は地上7メートルくらいから分枝しています。

 主幹には気根状の円錐形の「乳」が垂れ下がっており、授乳祈願の対象とされてきました。またイチョウの名は、葉が一枚ずつ付くこと、つまり一葉(いちよう)に由来しています。

 大野室は旧字名で、三島神社は大野室の薬師様と呼ばれ、大同(だいどう)2年(807)、美濃国大野郷の藤原房麿がこの地に住みつき、薬師如来を祀ったことに始まるといい、大野室の名称は房麿の生地に由来するといいます。

 平成30(2018)年10月、台風24号の通過により主幹の一部が大きく折れる被害が発生しました。このため、公益社団法人とちぎ環境・みどり推進機構からの助成を得て、折損箇所の処理や土壌改良、日照確保のための周辺樹木の伐採などの樹勢回復事業に取り組みました。

 

  乳

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