太政官辞令(黒羽藩知事)(だじょうかんじれい くろばねはんちじ) 市指定有形文化財(古文書)

公開日 2017年03月16日

  • 指定年月日 平成11年11月12日
  • 所在地 大田原市前田980-1 黒羽芭蕉の館 
  • 所有者 大田原市
  • 員数 1通
  • 製作年代 明治時代
  • 大きさ 縦52.2センチメートル 横65.0センチメートル 

 大関増勤(ますとし)を黒羽藩知事に任命した辞令です。

 明治2年(1869)6月付けで、明治新政府の太政官より発給されました。

 徳川幕藩体制が終り、黒羽藩が明治新政府の中央集権体制のもとに組み込まれたことを示す重要な史料です。

 藩知事とは、明治4年(1871)の廃藩置県まで続く府藩県三治制(さんちせい)のもとでの役職で、明治2年の版籍奉還(はんせきほうかん)に伴って、旧藩主が就任しました。この段階での藩は、江戸時代の藩とは異なり、中央政府の統制下に組み込まれ、府・県と同一の性格となり、三治制の均一化が進むこととなりました。そして明治4年7月の廃藩置県により、大関増勤は、黒羽藩知事の職を解かれ、東京在住となり、黒羽藩も解体されて黒羽県となりました。さらに同11月には大田原県とともに宇都宮県の一部となり、明治6年(1873)6月15日に栃木県となりました。

 

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