成年後見制度とは

2017年8月22日

 認知症や知的障がい、精神障がいなどにより、財産の管理や必要な福祉サービスの利用契約を結ぶことが難しい方々のために、家庭裁判所によって選ばれた後見人等(成年後見人、保佐人、補助人)が、ご本人に代わって、ご本人の意思を尊重し身の回りに配慮しながら個人の権利を守り生活を支援するために、民法上に定められた制度です。

たとえば、こんな時に利用する制度です。

  • 高齢になり判断能力が低下してからの財産管理や福祉サービスの契約に不安がある。
  • 認知症の親がだまされて、必要のない高価なものを買わされて困っている。

 以上を含め、定期預金の解約、生命保険の受領、不動産の売買などを行うには、その手続きによって、自分がどのような利益を受け、どのような不利益を被るかを十分に理解する必要があります。そこで、ご本人の代わりに判断したり、ご本人を援助したりする人を決めるのがこの手続きです。

成年後見制度は次の2つの種類があります。

任意後見制度

 自分の判断能力が十分なうちに、判断能力が不十分になった時に備えて、「だれ」に「どのような支援をしてもらうか」をあらかじめ契約で決めておく制度です。判断能力が不十分になった後、支援が開始されます。

 任意後見制度を利用するためには、あらかじめ公証役場で公正証書による契約を結ぶことになります。

法定後見制度

 すでに判断能力が不十分な状態になられた方が、財産管理や生活にかかわる契約を行うために、家庭裁判所が選んだ後見人等が必要な支援を行う制度です。法定後見制度は、ご本人の判断能力の程度によって次の3つに分かれており、種類によって支援できる範囲が異なります。

  1. 後見 判断能力が全くない方(日常の買い物が一人でできない)
  2. 保佐 判断能力が著しく不十分な方(日常の買い物は一人でできるが、契約などの場合その内容をよく理解できないことが多く、間違って契約してしまう)
  3. 補助 判断能力が不十分な方(物忘れが多くなり、重要な財産管理について不安がある)

こんな支援を行います(できない事もあります)

契約により異なりますが、後見人等は、次のような法律行為をご本人に代わって行ったり、不利益な契約について取り消したりすることができます。

財産管理

ご本人の預貯金や不動産など財産の管理や契約などの支援

  • 通帳や保険証などの保管
  • 収支の管理
  • 重要な財産の管理
  • 金融機関との取引
  • 年金や賃料等収入の受領

身上監護

日常生活の維持、向上のための医療契約や福祉サービス利用契約、申請などの法律行為の支援

  • ご本人の住居に関すること
  • 医療や介護の契約などに関すること
  • 施設入退所に関すること

後見人等ができないこと

保証人や医療行為の同意は支援できません

  • ご本人に代わって、婚姻や離婚、養子縁組を決めること
  • 身元保証人
  • 医療行為の同意
  • 掃除や洗濯など家事、介護や看護

手続きと費用

申立ての手続き

  • この制度を利用するためには、ご本人の住所地を管轄する家庭裁判所(大田原市は「宇都宮家庭裁判所大田原支部」)に申立てをする必要があります。
  • 申立ては、ご本人以外に、配偶者や4親等以内の親族、市区町村長(身寄りがない方など)、検察官が行うことができます。
  • 申立てに必要な書類がありますので、あらかじめ家庭裁判所で確認が必要になります。
  • 身寄りがない、虐待を受けている、親族が協力しないなど、ご本人の福祉を図るため、市区町村長も法定後見の申立てができます。

利用するために必要な費用

申立てに必要な費用

申立てにかかる印紙や切手など(1万円弱)のほか、申立て用の診断書を作成するために費用がかかります。

また、細かい医師の鑑定が必要となる場合に鑑定料が必要な場合もあります。

後見人等が選任されてから必要な費用

後見人等への報酬が必要になります。ご本人の資産などの状況を見て、家庭裁判所が報酬の有無と額を決めます。

申立て前に注意すること

取下げはできません

一度申立てをすると、家庭裁判所の許可を得なければ取り下げることができません。

たとえば、申立人が希望する人が後見人等に選ばれそうにないという理由では、原則として取下げは認められません。

制度を利用することでの制限

後見や保佐の場合は国家資格が喪失します。また、公務員や会社役員でいることもできなくなります。

もっと詳しく知りたい方は

パンフレット(小冊子)

裁判所が発行しているもの 裁判所パンフレット(概要)(1MB) 裁判所パンフレット(2MB)

法務省が発行しているもの 法務省パンフレット(6MB)

外部サイト

栃木県社会福祉協議会 とちぎ福祉ナビゲーション〔成年後見制度〕外部サイトへのリンク (わかりやすく紹介されています)

身近な相談窓口

成年後見制度の申立てや手続きに関すること

宇都宮家庭裁判所大田原支部 電話0287-22-2112

総合窓口(市内全域)

高齢者幸福課地域支援係(基幹型支援センター) 電話0287-23-8757

大田原地区(末広、美原、浅香、加治屋)、親園地区、野崎地区、佐久山地区にお住まいの方

西部地域包括支援センター 電話0287-20-2710

大田原地区(上記以外)、金田地区にお住まいの方

中央地域包括支援センター 電話0287-20-1001

湯津上地区、黒羽地区にお住まいの方

東部地域包括支援センター 電話0287-53-1880

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お問い合わせ

高齢者幸福課
地域支援係
電話:0287-23-8757
ファクシミリ:0287-23-4521