おくのほそ道の風景地八幡宮(那須神社境内)(おくのほそみちのふうけいち はちまんぐう なすじんじゃけいだい) 国指定名勝

2017年3月14日
  • 指定年月日 平成26年3月18日
  • 所在地 大田原市南金丸1628 那須神社境内
  • 所有者 那須神社

 松尾芭蕉(ばしょう)(1644から94)とその弟子の曾良(そら)(1649から1710)は、古歌の歌枕の名所、由緒・来歴の地を訪ねて陸奥・北陸路を旅し、紀行文学の傑作である「おくのほそ道」を完成させました。その作品に書きとめられた風景は、近世・近代を通じて人々の風景観に影響を与え続け、今なお往時の雰囲気と遺風を伝えています。

 「おくのほそ道」と「曾良旅日記」に書きとめられた風景は、芭蕉の「不易流行」の精神を表す場所でもあり、ひとつの風景地であるのと同時に、他の風景地との相互の繋がりもある一体の風致景観として評価されます。これらの優れた風景地の中で、今も往時の雰囲気を残す場所が「おくのほそ道の風景地」として一連で名勝に指定されています。

 元禄2年(1689)、黒羽に逗留(とうりゅう)した際に「八幡宮(那須神社)」を参詣した芭蕉は、屋島の戦いで戦功をあげた那須与一の武勇を偲び、「与一が屋島の戦で扇の的を射る時『別してはわが国の氏神正八幡』と祈誓を込めたのもこの神社であると聞くと感動が殊にわきあがってくる」と記しています。

  現在の那須神社境内には、樹齢450年ともいわれる御神木をはじめとする杉並木が立ち並び、黒羽藩主大関高増(たかます)(1611から46)によって寛永18から19年(1641から42)に造営された本殿と楼門、また神橋の南方東側に据えられた石造の手水舟、拝殿前の石燈籠は、芭蕉が実際に目にした歴史的な風致景観を今に伝えるものであり、往時の荘厳な雰囲気を感じ取ることができます。 
  おくのほそ道(那須神社境内).jpg 那須神社境内

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那須神社

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