黒羽城跡(くろばねじょうあと) 市指定史跡

2017年2月14日
  • 指定年月日  平成13年6月21日
  • 所在地    大田原市前田
  • 所有者    大田原市

 黒羽城は、戦国時代末期の天正(てんしょう)4年(1576)に、大関高増(たかます)が居城として以降、明治維新に至るまでの300年近く、近世大名大関氏(外様大名(とざまだいみょう)・本高1万8千石)の本拠でありました。八溝山西麓の伊王野黒羽支丘の突端を利用した天然の要害で、多くの空堀(からぼり)(一部水堀)と土塁からなる複郭(ふっかく)の山城です。南北約1,500メートル、東西約250メートル、面積約37.5ヘクタールという、県北最大規模の山城です。

 史跡としての指定対象は、本丸跡・二の丸跡・会所(かいしょ)跡・三の丸跡の一部といった市有地部分ですが、中世に増築された山城がそのまま近世大名の城として継続使用された数少ない例として、黒羽城跡はきわめて貴重です。しかも、遺構と共に小泉斐(あやる)が描いた「黒羽城鳥瞰図」(市指定文化財)があり、近世の山城の景観を詳細に現在に伝える絶好の城跡としても評価が高いものです。

 また、近世に一度の転封(てんぽう)・改易(かいえき)もなかった大関氏らしく、その家伝文書(もんじょ)である「大関家文書」がよく保存され、本丸周辺の堀や土塁も比較的良い状態で残っています。史料と遺構が共に良好に残存している点で、栃木県では例をみないものです。

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 (参考文献) 

  • 『黒羽町誌』 黒羽町 1982年 (黒羽城鳥瞰図949ページ 御本丸御住居全図948ページ)
  • 『栃木県の中世城館跡』 栃木県教育委員会 1982年  (見取り図189ページ )
  • 『関ヶ原合戦と大関氏 芭蕉の館第10回企画展図録 改訂版』 黒羽町教育委員会 2004年 (黒羽城鳥瞰図34ページ 黒羽城居館図35ページ)

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