糸魚生息地(田谷川)(いとよせいそくち たやがわ) 県指定天然記念物

2017年2月10日
  • 指定年月日 昭和29年3月29日
  • 所在地 大田原市親園
  • 所有者 大田原市
  • 管理者 南区イトヨ保存会

 イトヨはトゲウオ科イトヨ属の魚で、背中に3本、腹部に1本のトゲがあります。イトヨには、川で生まれ海に下る降海型と、一生を淡水域で過ごす陸封型とがあります。大田原市では陸封型のみが見られ、湧水を中心に夏でも水温が20度以上にならない所に生息しています。成魚の体長は4から5センチメートル程度で、オスは春の産卵期になると水草などで巣を作り、ジグザグダンスと呼ばれる特異な求愛行動をすることが知られています(オランダ人動物行動学者のティンバーゲンはこの一連の行動を研究し、1973年にノーベル賞を受賞しました)。

 田谷川は湧水から続く小川です。当初は田谷川、加茂内川、念仏川、深川の4河川が生息指定地となっていましたが、昭和60年(1985)に田谷川以外では生息が確認できなくなったとして指定地が解除されました。また田谷川も一時生息数が少なくなりましたが、生活雑排水の流入を防ぐなどして環境が回復し、生息数は回復しています。

 田谷川のほか、おかんじち川もイトヨ生息地として市の天然記念物になっています。最近の研究により、同じ市内のイトヨでも生息地ごとに遺伝的な違いがあることが分かってきたことから、生息地のイトヨを「持ち出さない」、よその生息地へ「持ち込まない」ことが大切です。

  田谷川

  田谷川のイトヨ

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