旧作新館講堂格天井(きゅうさくしんかんこうどうごうてんじょう) 市指定有形文化財(歴史資料)

2017年3月16日
  • 指定年月日 平成17年2月16日
  • 所在地 大田原市黒羽田町525 黒羽小学校内
  • 所有者 黒羽小学校
  • 製作年代 明治時代
  • 格縁(ごうぶち)の間隔 縦1.64メートル(5尺4寸)前後 一部0.65メートル(2尺1寸)

回り縁と格縁によって、全部で18の区画に区分された格天井のそれぞれの鏡板には、漢詩・漢文などが黒い墨で筆書きされており、朱の印鑑も押されています。

明治4年(1871)に旧黒羽藩主大関増勤(ますとし)は、私費を投じて藩学「作新館(さくしんかん)」を新築移転しましたが、格天井は、翌明治5年秋、講堂に造営されました。その後、大正2年(1913)と昭和57年(1982)・同58年の2度の改修工事を経て、現在に至っています。

鏡板には、『礼記(らいき)』礼運篇(れいうんへん)に見える四霊(麟・鳳・亀・龍)のうち三霊、すなわち「麟」「鳳」「龍」という文字が大関増式(ますつね)や旧黒羽藩士らによって一文字ずつ大きく書かれています。さらに当時教官を務めていた三田称平(しょうへい)や生徒など合計27名による27首の漢詩が書かれています。なお、栃木県知事岡田文次の「学不厭」という句や黒羽町長室井陣四郎の「本校前身者」で始まる漢文もありますが、これらは、大正2年の改築工事の時に書き足されて、新たに掲げられたものです。

作新館の生徒には大田原藩士もおり、また同館は宇都宮の下野英学校にも大きな影響を与え、同校を私立作新館と改称させ、それは作新学院という形で今も息づいています。この旧作新館講堂格天井は、黒羽のみならず近隣の市町村、そして栃木県における近代教育の出発点の姿を今に伝える重要な資料です。

鏡板

地図

お問い合わせ

文化振興課
文化財係
電話:0287-98-3768
ファクシミリ:0287-98-7124