宝暦年中政事改正考草按(ほうれきねんちゅうせいじかいせいこうそうあん) 県指定有形文化財(書跡)

2017年2月10日
  • 指定年月日 昭和45年9月1日
  • 所在地 大田原市前田980-1 黒羽芭蕉の館
  • 所有者 大田原市
  • 員数 1冊
  • 製作年代 江戸時代
  • 大きさ 縦21.3センチメートル 横14.1センチメートル
  • 写本・大和綴(包紙入り)

 本書は、大関増備(ますとも)(1732から1764)が部屋住みで増墨(ますずみ)と名乗っていた宝暦12年(1762)に著した、黒羽藩政改革のための建言書(草案)です。

 当時、黒羽藩では、他借や家中借上が重なり、困窮続きでした。増墨は、いまだ部屋住みながら心痛し、他家の倹約令や諸人の話などを参照し、「倹約之事」・「借金ハ大敵之事」など、倹約中心の33箇条からなる本書を著しました。増墨は、翌宝暦13年に藩主となり、増備と改名しましたが、在位わずか1年で亡くなり、改革を実行することはできませんでした。

 後年、黒羽藩主大関増業(ますなり)(1781から1845)は、本書に深く感激し、表題のない本書を紙で包み、上書として「増備公御筆、宝暦年中〈政事改正考〉草按、我子孫不可有麁畧、曽孫土佐守増業」と記しました。その増業は、本書をもって自らの藩政改革の典拠としたのです。

 

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