東野遺稿(とうやいこう) 市指定有形文化財(典籍)

2017年3月17日
  • 指定年月日 平成5年5月27日
  • 所在地 大田原市黒羽田町
  • 所有者 個人
  • 員数 3冊1帙
  • 製作年代 江戸時代

 黒羽出身で荻生徂徠(おぎゅうそらい)の門人の一人であった儒学者安藤東野(あんどうとうや)の遺稿を集めた版本です。上中下3冊が一つの帙(ちつ)に収められています。

 東野には生前著書がなかったので、師の荻生徂徠や門人の人々が散逸した詩文を探し求め、これを石川叔潭(しゅくたん)・山井重鼎(じゅうてい)・根本遜志(そんし)が編集し、幾多の曲折を経て、東野没後30年に上梓(じょうし)しました。巻上は詩、巻中は序記、巻下は論説・啓書となっています。

 東野は、天和(てんな)3年(1683)黒羽藩士大沼氏の出身で、14、15歳の頃に父を亡くした後、上京しました。やがて安藤宗純(そうじゅん)の養子となり、安藤仁右衛門煥図(かんと)といい、東野・東壁(とうへき)と号しました。儒学を中野撝軒(きけん)・荻生徂徠に学び、柳沢吉保に仕え、将軍徳川綱吉に経書を講じました。

 享保4年(1719)4月13日、結核により37歳で亡くなり、浅草の浅茅ヶ原の福寿院に葬られました。

 

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