十一面千手観音像(じゅういちめんせんじゅかんのんぞう) 市指定有形文化財(彫刻)

公開日 2017年05月02日

  • 指定年月日 昭和37年9月25日
  • 所在地 大田原市新富町3-12-6 不退寺
  • 所有者 不退寺
  • 員数 1躯
  • 製作年代 南北朝時代
  • 大きさ 高さ150センチメートル 頭部高27センチメートル 足の踏み張り幅30センチメートル

 十一面四十二臂(ひ)の木彫漆塗立像です。頂上に十一面を具し、二手は胸に当て合掌、二手は臍(へそ)前に定印(じょういん)を結び宝鉢(ほうはつ)を載せています。左右三十八臂にはそれぞれの器杖を持っています。

 作者は不明ですが、南北朝時代の作風を伝える貴重なものです。

 当初は前室(まえむろ)の地に祀られてありましたが、大田原資清(すけきよ)(1486から1560)が前室に大田原城を築城した際に、城の東方の固めとして、荒屋敷(あらやしき)(現大田原市中田原)の地に観音堂を建立して祀ったものと伝えられ、朝日観音の別名があります。
 明治時代に入り観音堂本堂とともに不退寺に移されました。

 平成24年から25年(2012から13)に東日本大震災による損傷部の修復が行われ、その際に後補の彩色が取り除かれ従来の状態に戻されました。 

 十一面千手観音像.jpg

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