半鐘(はんしょう) 市指定有形文化財(歴史資料)

2017年3月16日
  • 指定年月日 昭和53年9月7日
  • 所在地 大田原市薄葉
  • 所有者 上薄葉区長
  • 員数 1基
  • 製作年代 江戸時代
  • 大きさ 総高52センチメートル 口径30.7センチメートル

 この半鐘は青銅鋳造で、乳(ち)は48個(乳の間に3段4列)、撞座(つきざ)2箇所、下帯に唐草花文があります。4区の池の間には、願文(がんもん)の全文136字、並びに願主の名前・鋳造年月・鋳工銘等51字、計187字が陰刻されています。

 鐘は江戸時代中期、享保(きょうほう)7年(1722)9月の鋳造で、願主は上薄葉薬王寺、僧宥誉で、鋳物師は中島九兵衛です。形状は技巧的に走っていて、駒の爪が太く外に出張っており、江戸時代の特徴をよく表しています。

 銘文は、佐久山館主福原資倍(すけます)の子孫繁栄をはじめとして、天下の安全、寺院内の安全、興隆並びに上薄葉の豊饒と諸願が刻してあります。

 この鐘は、明治のはじめ上薄葉から忽然と消え打つ手もなくそのままになっていましたが、昭和48年(1973)矢板市立足(たつあし)地区の火の見やぐらに現役として使われていることがわかり、代表が再三にわたって返還交渉をした結果、上薄葉地区に戻ったものです。

 上薄葉と佐久山領主の歴史を知るうえで貴重なものです。

 

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