人面獣心の壁書(にんめんじゅうしんのへきしょ) 県指定有形民俗文化財

2017年2月10日
  • 指定年月日 昭和42年10月20日
  • 所在地 大田原市須賀川
  • 所有者 個人
  • 員数 1幅
  • 製作年代 江戸時代
  • 大きさ 縦26.0センチメートル 横37.0センチメートル

 元は一枚物でしたが、現在は軸装となっています。

 人面獣心の壁書には、人体猫面の女が嬰児(えいじ)を押さえつけ、ひねり殺している姿が中央下段に描かれ、その左右上方に雅文体(がぶんたい)で間引き(赤ん坊が生まれると同時に殺してしまうこと)を戒める文章が記されています。当時、当地方で行われていた間引きという陰殺の悪弊を諭し、矯正するという民俗学上貴重な資料です。

 筆者は、黒羽藩郷方吟味役鈴木武助(ぶすけ)正長(1732から1806)で、天明9年(1789)正月、出生間引き禁止の教令として、自ら画を描き教文を付して作成しました。領内の戸ごとに配布し、かまどの前に貼っておかせた御教壁書(みきょうへきしょ)と称される木版刷の一紙で、現存するのはこれが唯一のものです。

 

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