市長のあいさつ

大田原地区、湯津上地区、そして黒羽地区の全市民の心は合併と関係なく、いつの時代からと言えないほど昔から、すでに融和しており、この度の合併について住民間にはまったく違和感がないと思っています。
この旧三市町村間ほどお互いに姻戚関係、購買、通学、通院等あらゆる面で強く濃い関わりを持っている地域は他に無いであろうし、住民生活と人心という観点から見れば、最も理想的な合併組み合わせであり、正にご同慶の至り、と申し上げることができます。
一方、行政や議会の立場で合併後の新市の財産を分析すれば、決して楽観できる状況ではありません。
しかし、そのためにこそ行政や議会の知恵と能力を発揮すべきことが求められ、住民の質もまた、問われることになります。
三地区には一朝一夕に築くことのできない歴史的重みのある文化や名所旧跡が数え切れないほど「今」に残されています。これらはお金で簡単に買うことのできない先祖からの貴重な遺産であり、私たちが更に子孫に継承してゆくべき宝の預かり物でもあります。
即ち、限りある財源は最も有効に活用することは当然であるが、一方、新たなる観光資源としてこれらの歴史的遺産を活用した情報を広く発信することによって都市との交流、観光の振興を図り、新たな財源を生み出し、更には住民もまたふるさとの魅力に誇りと満足を感じ取ってくれることになるでしょう。
合併した日から待ったなしのまちづくりが進められております。大田原の与一の里づくり、黒羽の芭蕉の里づくり、湯津上の笠石神社、侍塚、光丸山と続き、新しくは「なかがわ水遊園」もあります。
新しい大田原市は過ぎ去った二十世紀時代のように物の豊かさを求め、開発こそ発展という価値観と決別して、新世紀にふさわしく、ゆとり、やすらぎ、更には緑、水、空気など、これまで当たり前のものと見過ごしてきた大切なものを新しい市の宝として更に大切に守り、育て、後世に引き継ぐことを楽しく幸せな一大事業と位置づけて、個性のあるまちづくりを進めたいと思っています。
また、自然災害からの安心安全と、医療、介護、福祉、健康等の安心安全、更に日常の地域社会の中で相互扶助の心を養う安心安全等、行政と住民とが共に役割を果たし合う協働のまちづくりこそが地方分権、地域主権時代に輝き続ける唯一の道です。ぜひとも市民挙げて幸せ度の高いまちづくりにまい進しようではありませんか。次に来る子供たちの時代のために。




