被災された方々へ津久井富雄市長

 平成23年3月11日(金曜日)午後2時46分に発生した「東日本大震災」で被災されました東北・関東各県の多くの住民及び大田原市民の皆様に対し、衷心より哀悼の意を表するとともに、お見舞いを申し上げます。

 いつか来る大地震と分かっていても、いざ震災が起きてみれば「想定外」あるいは「想像を超える」という言葉のとおり、予測した以上の大惨事になってしまいました。大自然の脅威と人間の力の限界を今回も改めて思い知ることになり、併せて福島第一原子力発電所の事故は、震災発生後の初期対応の遅れが災害を未曾有の出来事として、全世界が固唾をのむ大災害となったところであります。

 原子力発電所事故による「見えない脅威」に不安を抱きながらも、必死の覚悟で事態の収束を図ろうと奮闘する消防隊員あるいは自衛隊員などの姿に、畏敬の念で涙する国民の皆様も多いと思われます。それにしても、東京電力や政府の対応には「人災」といわれても仕方のない点が多々あることは誠に残念でなりません。

 大田原市におきましては、震災発生後直ちに「大田原市災害対策本部」を設置するとともに、市職員と市消防団員等により被害状況の把握に努めたところであります。

 被害状況は、本市における災害では、過去に例をみないほどの件数・規模でありましたが、関係機関・団体、自治会及び市民の皆様の自主的なご協力のもと、ライフラインである「道路」及び「上下水道」が、比較的早期に復旧できたものと考えております。
 あらためて大田原市民の自助意識・団結意識のレベルの高いことが証明されたものであり、心より感謝申し上げる次第であります。

 しかし、市庁舎をはじめ多くの公共施設が大きな打撃を受け、現時点では復旧計画もおぼつかないものもあり、市民の皆様に多くのご不便をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。特に、市立小中学校の被害が大きいところではありますが、早急に修繕を行い、教育環境の復元に努力したいと考えております。

 また、市民の皆様の大切な財産である家屋等の被害が大小数えきれないほどのものがあり、「現場検証の必要な家屋」につきましては、現在、関係職員が総力を挙げて「現地調査」を行っておりますので、今しばらく時間をいただきたいと思います。

 なお、震災復興にあたりましては、国・県の災害救助法支弁額等及び特別交付税等を充当するとともに、現在進めている新市建設計画等の事業についても精査・見直しすることにより、災害復旧費の財源を確保し、市議会及び市民の皆様のご意見を拝聴しながら、最善・最適かつ迅速な対応に心掛け「復興計画」を構築してまいりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

 

 大田原市長  津久井 富 雄

外壁が脱落した佐久山中学校屋内運動場

佐久山中学校屋内体育館

散策路脇が大きく崩落した黒羽城址公園

黒羽城址公園