紺紙金泥大般若波羅密多経

 佐良土の法輪寺に保管されている縦26センチメートル、全長938センチメートルの経。料紙には紺紙が用いられ、銀泥による界線の中に金字で一行に16字または17字が書かれ、全部で約8,500字からなる経文が書写されています。

 経文は「大般若波羅密多経巻第二」から始まっており、きれいな楷書体で記されています。表紙は、紺紙に金泥と銀泥で蓮花模様が描かれており、表紙の見返しも同様に金泥と銀泥で釈迦説法図が描かれています。

 写経の奥に年紀は記されていませんが、紺紙金字の写経の形式、表紙見返しの図様などから、平泉中尊寺の供養経として知られる基衡願経(中尊寺々伝による)といわれるものの1巻で、平安時代の奥州藤原氏の文化を物語る遺品とされています。