板絵墨画虎図

 佐良土(さらど)の法輪寺に保管されている縦87.0センチメートル、横142.7センチメートルの銅板が用いられた絵馬額。画賛に「牧陵観謹写」、額縁には「明治九年五月吉 喜連川大貫三平」と銘があり、明治9年(1876年)喜連川宿の大貫三平により、法輪寺に奉納されたものです。

画面いっぱいに猛然と四肢をふんばる虎が描かれ、後足近くには笹が描かれています。墨の濃淡をいかしながら、しま模様や毛並みの柔らかさがうまく表現されています。作者の牧野牧陵は、江戸時代末期から明治時代にかけて活躍した下野の南画家。烏山町生まれですが、養子先の喜連川町で活躍した人物です。